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漢方ビュートップ > インタビュートップ > インタビュー「假屋崎省吾」

GUEST:華道家 假屋崎省吾 花を活けていると自然とパワーがでるの。これって、自然の生薬によって元気になる漢方と一緒じゃないかしら。

PROFILE

假屋崎省吾(かりやざき・しょうご)

假屋崎省吾(かりやざき・しょうご)

華道家。假屋崎省吾花教室主宰。美輪明宏氏より「美をつむぎ出す手を持つ人」と評され、繊細かつ大胆な作風と独特の色彩感覚には定評がある。
著書に『花筺』『華道家 假屋崎省吾 華麗なる花ことば』(メディアファクトリー)、『假屋崎省吾自叙伝 花を愛した男』(阪急コミュニケーションズ)、『別冊太陽 花-假屋崎省吾の世界-』(平凡社)、「假屋崎省吾の華麗なるおもてなし」(ソニー・マガジンズ)、新刊として「假屋崎省吾の百花繚乱」(講談社)、他多数。現在TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」、にレギュラー出演中。テレビ・雑誌・新聞などでも幅広い分野で活躍中。
・假屋崎省吾 花教室 http://www.kariyazaki.jp/
・公式HP 假屋崎省吾 友の会 http://www.kariyazaki-fan.com

「教室に通っていると、美に対する意識が変わっていくみたい。」

--5月にお花の教室を移転したと聞きました。

假屋崎さん:そうなんですよ。表参道の教室が少し手狭になったので、赤坂の方に移りました。今の教室は8階なので、たいへん眺めがいいんですよ。やはり同じ花を活けるなら、暗くて狭いところで活けるより、広々としていて、開放感があるところのほうがいいわよね。
今、教室には700人ぐらいの生徒さんが通ってきています。国内だけでなく、香港やシンガポール、パリからも足を運んでくださっています。女性が圧倒的に多いんですけれど、「お花が好き」というほかは、共通項はまったくないって言っていいくらい、いろんな方がいらっしゃいます。OLでしょ、学生さんでしょ、主婦でしょ。それから5、6歳の子も、白髪のご婦人もいらしています。フラワーショップやウエディング関係、レストラン関係のように、お仕事で花を扱っている方も見えますし、お花が趣味という方や、気分転換が目的という方もいます。

--みなさん、きれいなもの、美しいものに対して意識が高そうな感じがします。

假屋崎さん:全然、そんなことないの。服装だけみても、無頓着な人もいますよ(笑)。
でもね、そんな方でも教室に通い続けていると、どんどん様子が変わっていくの。美意識が高くなってくるというのかしら。それは立ち居振る舞い方や会話の内容、お話の仕方などから分かります。「この子、変わったわ」って。

--何となく分かります。花に囲まれていると、いつもきれいでいようという気持ちが強くなるといいますか、花にはそういった力が秘められていますよね。

假屋崎さん:それから、花に触れていると、心が穏やかになりますし、気持ちが優しくなります。だから「日々たまったストレスや疲れを、ここで浄化していく」という感じなんでしょうね。実際、教室に通われる方の多くは「花は人を癒す力がある」って言います。
ただ私は、花のパワーってそれだけじゃない、もっと奥深いと思っています。
私は華道家で、花を活けるのが仕事ですから、多少、体調が悪くても、機嫌が悪くても(笑)、花を活けざるを得ません。でもね、花を活けているうちにだんだん元気になるんですよ。気分が爽快になる。今回の漢方セミナー「働く女性のための漢方セミナー(5/26・北海道厚生年金会館)」を介して、自然の力、漢方の力を強く感じました。これらには不調や病気も治す力があるのね。

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「仕事でたまった慢性疲労、ストレスは散歩で解消。」

--とてもお忙しいはずなのに、肌つやがいいですし、元気ハツラツに見えます。体調管理はどうされているのですか?

假屋崎さん:皆さん、ご存じないかもしれませんが、「花の仕事」ってひとくちで言いましても、実はたくさんの仕事があります。教室に作品集づくり、展覧会、CMやパーティでの生け花などはすべて私の仕事です。ちなみに展覧会はこの春だけで7箇所やりました。これだけでも4つ。これにタレントの活動を入れたら、5つ仕事をしていることになるわけです。スタッフの人たちもがんばってくれていますが、やはり私がしっかりしないと。

--ご自身で健康管理をしている時間もなさそうですね。

假屋崎さん:時間があるときは、できるだけ散歩をするように心がけています。散歩まではいかなくても、駅2つ分ぐらいは平気で歩きます。
私の場合、のんびりと歩くのではなく、スタスタとテンポよく歩くのが好きです。目の前にボーっとしている人がいたら、「ちょっと、すみません!」なんて言って、追い抜いちゃいます。横断歩道で待っているときも、一番前に陣取って、青になったらヨーイ、ドンで真っ先に飛び出しますし。もちろん、エスカレーターやエレベーターもなるべく利用せず、階段を使っています。

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「実はこう見えても、いろいろと悩んでいるんですよ。」

--今のお話を伺っていると、假屋崎さんっていつもお花に囲まれて、病気知らずの優等生な人生を送っているような感じですね。

假屋崎さん:そうでもないのよ。実はこう見えても悩みが多くて・・・。
正直に言うと、ずっと疲労状態、睡眠不足、ストレス過剰状態が続いています。冷えも辛いですね。私の場合、朝、目が覚めると手足がものすごく冷えているの。体温も35度ぐらいしかないので、起きるのが大変です。
こういう忙しい毎日を送っていると、「健康が侵されていく」感じがわかるんです。このままでは、本当によくないと思います。でも、今の仕事を続けている限り、どうしようもないわけです。だから、できれば体に優しくて、負担にならない方法で不調を克服できたらいいなとは思いますね。この点では漢方っていいかもね。
おまけに私の場合、遺伝タイプの糖尿病も持っています。食べることが好きなので、ストレスがたまったときは、たくさん食べたくなってしまう。それを糖尿病が悪くなってしまうからといって欲求を押さえ込むから、よけいにストレスがたまる。

--糖尿病の持病があるとおっしゃいましたが、今、何か治療をされていらっしゃるのですか?

假屋崎さん:散歩で体を動かし、食事でカロリーをコントロールしているので、今のところ血糖値が安定しています。だから西洋医学的な治療はしてないし、あまりとげとげしい治療は気が進まないの。もっとほかのもの、例えば漢方薬なら自然なものからできているから、安心かもしれませんね。

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「漢方薬って「良薬口に苦し」そんなイメージです。」

--ところで假屋崎さんといえばお花ですが、実は漢方薬の原料となっている生薬も、花や木などの植物からできているものが多いんですよ。

假屋崎さん:そうなんですよね。だから花でパワーをもらうことと、漢方で元気になることって、通じるものがあるように思います。
漢方薬といえば、「苦い」というイメージがあります。「良薬は口に苦し」っていいますし、山菜にしてもハーブにしても、自然のものはほろ苦さがあります。
西洋薬は人工的に作られた薬なので、効きもいいけれど、副作用もあるって聞いています。だからずっと使い続けるものではない。一方の漢方薬は西洋薬と真逆で、じっくり長い間、使いながら、体の調子を整えていく、体を病気に負けないように誘う。こんな印象です。
※詳しい内容は「漢方を知ろう」のコーナーで説明しております。

--なるほど。でも漢方薬には即効性があるものもあるんですよ。

假屋崎さん:そういえば、私自身も葛根湯は常備薬にしているんですよ。かぜをひきかけたら必ず飲むようにしています。そうすると症状が重くならずにすみます。

--これは【Kampo view】の「アニメで見る漢方体験ストーリー」のコーナーで紹介しているのですが、漢方薬は病院で処方される薬だと、假屋崎さんはご存じでしたか?

假屋崎さん:そのようですね。
もともと、時間に追われた生活を送っているので、よほどのことがない限り、お医者さんに診てもらうことがありません。少々、具合が悪いくらいだったら、精神力で踏ん張りますね。「病は気から」って自分に言い聞かせてね。それでもどうしてもだめなときに、病院に駆け込みます。たいてい夜中ですけれど。
でも、これからもがんばってお仕事を続けるためには、慢性的な疲れや持病を解消することも大切なんでしょうね。一度、漢方を処方してくれるお医者さんにカラダを診てもらおうかしら。
※みなさんもぜひ「漢方のお医者さん探し」のコーナーをご活用ください。

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「「美意識はどうやって高めるの?」なんて愚問です。」

--最近の女性をごらんになって、假屋崎さんはどうお感じになりますか?

假屋崎さん:私のもとに「どうやったら美意識が高まるのでしょう」って聞いてくる人がいます。それは愚問です。なぜって、いろんなことを経験しながら、それで美しさに対する意識を高めていくしか方法がないんですから。
まず、美はお金じゃありません。1メートル300円ぐらいの生地にもかわいい柄のものがあります。それにちょっと手を加えて壁に画鋲で貼れば十分なオブジェになります。カーテンにしたっていいでしょう。それだけで部屋の表情がガラッと変わりますし、気分もずいぶん違ってきます。布一枚でもいろんなことができる。そういったことに気づくことこそが大切なのです。

--「経験が大切」とおっしゃいますが、最近では情報過多であまりにも多くのことが世に出回っていて、なかなか何を経験したらいいのか、見極めにくいという点があるように思います。

假屋崎さん:確かに今は情報過多かもしれませんが、ないよりはあったほうがいい。たくさんの選択肢のなかから自分に必要なものを選ぶ目を肥やすことが大切だから。それに1度した経験は、次の経験に生きます。だから初めから閉ざすのではなく、むしろ、積極的に受け入れたほうがいいわけです。
そうすると、自然と「信用できるもの、ずっと使えるもの」が見極められるようになります。漢方薬も同じこと。サプリメントや健康食品などが出回り、たくさんの健康情報が行き交っていますが、本当によいものは何か、それを学び、選んでいくことが今の私たちに必要だと思います。

取材を終えて・・・
お忙しい中、お時間をいただいての取材でしたが、非常に楽しいインタビューとなりました。假屋崎さんはテレビで拝見するイメージそのままの人。丁寧な言葉の中に毒舌(!)もあり、終始和やかなムードでした。
漢方に対しても大変興味をお持ちのようで、知らないことをそのままにしておかない姿勢に、まじめで勉強熱心な一面を垣間見ることもできました。(編集長)
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