漢方ビュー通信

今年も来ました「スギ」の季節。今年の傾向と対策は?

今年も来ました「スギ」の季節。今年の傾向と対策は?

今年はズバリ、「メリハリ型」飛散。西日本は要注意

今年もやってきました、あの嘆かわしい花粉症の季節。
日本気象協会の予報(第3回。1/17日発表)によると、今年のスギ花粉の飛散開始時期は、「全国的に例年並み、つまり2月上旬には九州北部・中国・四国・東海地方の一部から花粉シーズンが始まる」とのこと。
関東地方は2月中旬、東北地方は3月に入ってから花粉シーズンへ突入する見込みです。
花粉の量・ピークなどの傾向については、ウエザーニューズ社が独自に分析。
飛散量は、夏の猛暑の影響を受けた西日本で3年ぶりに「大量飛散」!!! 場所によっては4倍〜10倍。それ以外の地域では、昨年並みか、若干多めの飛散量になると予測しています。
また、昨年のような飛散がだらだらと続く感じではなく、一気に舞って一気に落ち着く「メリハリ型」になるとのこと。それは少し朗報かもしれませんね。

今年はズバリ、「メリハリ型」飛散。西日本は要注意

早めに始める「初期療法」の効果は実証済み

ところで、花粉症治療&ケアの鉄則といえば、「早めの開始」。
セルフケアではマスクゴーグルメガネなどはそろそろ用意が必要かも。

早めに始める「初期療法」の効果は実証済み

一方、花粉症の薬は花粉が飛び始める前、あるいは症状が出始めて間もない時期から治療を始める「初期療法」が有効であることが実証されています。
九州北部・中国・四国・東海地方の人は2月に入ったら、関東地方は2月上旬、東北地方は3月に入る前に始めておいたほうがよさそうですね。
とくにこの時期は、風邪などの患者さんと相まって、アレルギー科や耳鼻科が混雑しがち。
なかなか診察してもらえないでイライラ……ということにならないためにも、早め早めの対応で、万全を期しましょう。

治療法が多様だからこそ自分に合うものを!

花粉症に関するインターネット調査によると、「集中できない」人が約6割、「勉強や仕事や家事にさしさわる」人が約5割。そして約9割の人が「処方薬の効果が感じられた(非常に感じた・やや感じた)」といいます。
現在、花粉症で使われている薬は、症状を抑える抗ヒスタミン薬漢方薬、体質を変える舌下療法、局所に効かせる点鼻薬点眼薬レーザー治療など、さまざまです。
飲み薬では副作用が出にくいタイプの薬も出ています。
花粉症は、命に係わる重い病気ではありませんが、QOL(生活の質)を下げてしまえば、ストレスにもなります。自分に合った方法を、医師や薬剤師と相談しながらチョイス。この時期を快適に乗り切りましょう。

治療法が多様だからこそ自分に合うものを!

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

こちらも参考に!

Qlife「花粉症患者の受療・市販薬使用実態 調査結果報告書」参照
http://www.qlife.co.jp/news/170113qlife_research.pdf

日本気象協会「花粉情報」
https://tenki.jp/pollen/

ウエザーニューズ「花粉ch.」
https://weathernews.jp/s/pollen/

的確な花粉症治療のために(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/kafun_chiryo.pdf

Jan 31 2017

医療ライター・山内

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