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漢方薬Q&A 目からウロコ!漢方薬についての素朴なギモンにお答えします。

Q01薬局の漢方薬と処方薬とは違うの?

A含まれる成分は一緒。処方薬の方が含有量が多くなっています。

薬局で市販されている漢方薬と病院で処方される医療用漢方製剤では、薬の名前が一緒であれば、含まれている生薬や成分は一緒です。市販薬は自己管理のもとで服用することから、有効成分が医療用漢方製剤の3分の2から2分の1の量に抑えられているものが多いようです。

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Q02漢方薬と民間薬は同じ?

A共通する植物などを使っていますが、まったく別のものです。

漢方薬は1800年も昔に中国で編集された『傷寒論(しょうかんろん)』など成書に基づいて作られた薬です。薬効成分のある植物や鉱物などを組み合わせてできているうえ、長い年月をかけておこなわれた多くの治療経験によって、その効果が裏付けられています。

一方、民間薬は先人の知恵によって受け継がれてきた治療法です。漢方薬のように植物や鉱物などを組み合わせて使うことはほとんどありませんし、実際に科学的な根拠に基づいているわけでもありません。薬と名前が付いているものの、その効果は疑問を残すところといえるでしょう。

こうしたことから、漢方薬と民間薬では共通する植物や鉱物を使うことがあっても、その考え方やルーツ、医学における立場がまったく違うものだといえます。

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Q03中国の漢方薬は日本の漢方薬と一緒?

A中国には漢方薬はありません。漢方薬は日本独自の医学です。

中国の漢方薬は、正式には「中薬」といい、中医学という考えに基づいています。日本の漢方薬も原点は中国ですが、日本に伝わってからは独自の発展を遂げて、今に至っています。そのため中国と日本とでは、漢方薬に対する考え方や病気のとらえ方、診察の方法などに違いがあります。同じ名前の処方もありますが、その内容や配合比率などは同じとは限りません。

また、中国など海外で買ったり、お土産としてもらったりした「漢方」という名前が付いた商品のなかには、漢方医学や中医学に基づいていないものも多く、日本では禁止されている成分が入っていたり、生薬(漢方の原料)以外の成分が入っていることもあります。安易に利用すると体調を崩したり、予期せぬ症状などが出たりするので、こうしたものを使うときは、事前に医師や薬剤師に相談した方がいいでしょう。

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Q04漢方薬にも副作用があるの?

A漢方薬も薬。使い方を間違えると副作用が出ることもあります。

漢方薬を構成する生薬は、すべて天然の植物や鉱物などをもとにしています。したがって、一般的には副作用の発生頻度や程度は化学物質を使った西洋薬より小さいといえます。

しかし、まったくおきないというわけではありません。たとえば過去に小柴胡湯(しょうさいことう)という薬で間質性肺炎(肺の間質という場所に炎症が起こる病気の総称)という副作用がおきて、問題になったこともあります。

いずれにしても漢方薬を飲んだときに、下痢、腹痛、胃もたれなど不快な症状が出たときは服用を止めて、医師に相談することが大切です。

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Q05漢方薬と西洋薬を一緒に飲んでも平気?

Aお互いの長所を生かし、一緒に飲むこともあります。

西洋薬は痛みや熱をとる、血管を広げる、かゆみをとるというように、比較的、一つの症状や病態を改善するために用いることが多い薬です。一方、漢方薬はいくつもの症状を改善するために用いることが多い薬です。 このように、西洋薬と漢方薬ではそれぞれ長所があり、治療ではお互いを生かした使い方をすることが少なくありません。たとえば糖尿病では、血糖値を下げるために西洋薬を使い、糖尿病によるさまざまな合併症や不快症状をとるために漢方薬を使うということがあります。ただし、肝臓病に使うインターフェロンと小柴胡湯の併用のように、併用が禁止されているケースもありますので医師や薬剤師の指示に従ってください。

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Q06アレルギー体質でも飲めますか?

A漢方薬でアレルギー反応が出ることもありますが、病院で処方してもらっている限り、心配はいりません。

アレルギーとは体の過剰な免疫反応のことで、体に侵入した成分や物質を異物と見なし、体外へ排除しようとしたときに起こります。このアレルギー反応が薬剤で起こることがあり、これを「薬物アレルギー」と言います。
漢方薬に限らず、どんな薬剤でも「薬物アレルギー」を起こす危険性はありますが、漢方薬のなかでは次のものが起きやすいとされています。

  • ・肝臓が傷害されるタイプの薬物アレルギー(アレルギー性肝障害)=小柴胡湯(しょうさいことう)柴朴湯(さいぼくとう)柴苓湯(さいれいとう)など柴胡(さいこ)や黄ごんを含む処方
  • ・皮膚症状(湿疹など)=桂枝や人参を含む処方

薬物アレルギーは原因となる薬の服用を止めればすぐに改善しますし、病院で漢方薬を処方するときは薬物アレルギーなどがないか定期的に検査を行うので、薬物アレルギーが起きやすい漢方薬を服用していても、心配はいりません。
ただ、一度、薬物アレルギーが起きた薬は、その後もアレルギー反応が起きやすいことから、別の病院や医師に漢方薬を処方してもらうときは、どの薬で薬物アレルギーが起きたか、きちんと伝えることが大切です。

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Q07効きが遅いという印象がありますが。

A漢方薬には葛根湯(かっこんとう)のように即効性があるものもあります。

漢方薬は効果がゆっくりと現れるというイメージがありますが、一概にそうとは言えず、即効性のある漢方薬もあります。
即効性のある漢方薬の代表選手は、風邪のときによく処方される葛根湯ですが、そのほかこむら返りのときに処方される芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、のどの渇きとむくみがあって、尿が出にくいときに処方される五苓散(ごれいさん)柴苓湯(さいれいとう)、月経痛のときやアレルギー性鼻炎のときに処方される漢方薬なども即効性があり、体質や症状に合っていれば、服用後、10〜30分ほどで効いてくることもあります。

一方、ゆっくりと効き目が現れる漢方薬でも、体質や症状に合っていれば、飲み始めて2〜4週間ぐらいで症状が少し改善されたり、主症状以外の症状がとれてきたりするなど、体に何らかの変化が出てくることが多いようです。この時点で何も変わらない場合、別の漢方薬の方が適している可能性があるので、一度、担当医に相談してみるといいでしょう。

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Q08漢方薬は飲み続けなければならない?

A体質の改善を目的にするなら、飲み続けた方がいいでしょう。

漢方薬が慢性病に適していると言われる理由は、病気そのものを治すだけでなく、体のバランス整えることで「病気を治す力」を付けていくことができるからです。したがって慢性病や長年の不調を改善する目的で飲んでいる場合は、飲み続けた方がいいといえます。

もちろん、体質の変化や症状の改善を確認したり、副作用などの問題がないかどうかをチェックしたりする必要があるので、医師の指導のもとで服用を続けることが大切です。

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Q09妊娠中や授乳中に飲んでも大丈夫?

A妊娠初期は避けましょう。安定期、授乳期も注意が必要。自分で判断せずに必ず医師に相談を。

妊娠中、とくに妊娠12週に入るぐらいまでは、流産や奇形などの可能性もありますので必ず医師にご相談ください。それ以降であれば、胎児に影響がなく、出産や妊娠時のトラブル(むくみや便秘など)によいとされる漢方薬もあります。

授乳中も薬の成分が母乳を通じて赤ちゃんにいってしまうので、やはり注意が必要ですが、妊娠中と同様、赤ちゃんに影響がない漢方薬もあります。体調が優れないときは、主治医に相談してみるとよいでしょう。

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Q10子どもに漢方薬を飲ませてもよい?

A漢方薬は子どもにも処方されています。ただ自分判断で飲ませるのは危険ですので、止めましょう。

漢方薬は子どもにも処方されています。とくにアトピー性皮膚炎や小児喘息などのアレルギー、風邪、夜泣きや疳(かん)の虫などで有効です。もちろん飲む量は大人より少なく、0歳児では大人量の5〜6分の1、3歳時では3分の1、小学生は3分の2、中学生は大人と同量というのが目安になっています。
漢方薬の味が苦手という子どもには、甘いシロップや砂糖と混ぜたり、オブラートに包んだりするなどの工夫をするといいでしょう(ただし漢方薬を溶かしたミルクを飲ませると、ミルクそのものも飲まなくなってしまうことがあるので、ご注意を)。授乳中の赤ちゃんでは、お母さんが赤ちゃんのための漢方薬を飲み、その成分を含んでいる母乳を赤ちゃんが飲むという方法をとることもあります。

また、夜泣きが激しい子どもでは、お母さんもヒステリックになっているケースが往々にして見られます。そのときは「母子同服」と言って、お母さんと子供が同じ漢方薬を飲むことで母子の症状が改善される場合もあります。

ただし、自己判断で漢方薬を選んで子どもに飲ませるのは危険です。やはり病院で処方されたものを飲ませるようにしましょう。

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Q11漢方薬は白湯(さゆ)で溶かして飲むもの?

A溶かさずに水で飲んでも大丈夫です。

ふつうの顆粒の薬のように水で服用することが通例です。白湯に溶かして飲んだ方がいいといわれているのは、薬の吸収スピードが早まるなどの理由からです。

もちろん、水や白湯なしで直接飲むのはよくありません。口の中やのどにくっついてしまいますし、溶けるのが遅くなるので吸収のスピードが遅くなります。まれに胃を荒らしてしまうこともあります。漢方薬に限らずどの薬もそうですが、コップ1杯の水か白湯と一緒に飲むようにしましょう。

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Q12お茶やジュースと飲んでもいいですか?

A水か白湯(さゆ)で飲むのが原則です。

漢方薬の原料となっている生薬のなかには、ジュースやお茶、牛乳などと一緒に飲むと、相互作用によって効きが悪くなったり、反対に効きが強くなったりするものもあります。水か白湯で飲むようにしてください。

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Q13漢方薬はなぜ食前に飲むことが多いの?

A薬の吸収率を高めるためですが、食後に飲んでもかまいません。

服用のタイミングには、食前(食事の30分以上前)、食後、食間(食後2〜3時間後)があり、吸収の状態、効果、安全性などを考慮して決められています。漢方薬の場合、吸収率を高めるために、とくに指示がないときは食前か食間に飲みます。

空腹時に漢方薬を飲むと、食べものの影響を受けないで小腸まで届き、腸内細菌によって吸収されやすい状態に変えられます。そのため効果的に薬の効果を発揮することができるのです。また、附子(ぶし)や麻黄(まおう)のように作用が強い生薬も、胃酸によって吸収が抑えられるため、おだやかに効かせることができます。

なかには空腹時に飲むと気分が悪くなってしまう人、味や香りが苦手な人もいるでしょう。その場合は、食後に飲んでもかまいませんが、まずは医師に相談してみるとよいでしょう。

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Q14煎じ薬とエキス剤は違うの?

A煎じ薬を飲みやすく、使いやすい形にしたのがエキス剤です。

煎じ薬とは漢方薬の構成生薬を煮つめたもの。煎じ薬の場合、においが強いのでエキス剤より効きそうな気がしますが、煎じるのに手間暇がかかりますし、独特のにおいにより気分が悪くなったりしてしまうこともあります。また人の手で煮つめていくので、濃度にばらつきがでてしまいます。

こうした不自由な面を改善し、煎じ薬を独自の手法で乾燥させて飲みやすい形にしたものがエキス剤です。つまり煎じ薬とエキス剤は同じ成分です。エキス剤の場合は、におい、手間暇、持ち運びの不便さなどはありません。濃度も一定で安定しています。医療用漢方製剤として医療現場で使われるようになったのも、こうしたエキス剤が登場したためといえます。

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Q15飲み忘れたときはどうすればいい?

A食後に気づいたらそのときに服用を。まとめて飲むのはダメです。

薬は決められたタイミングで飲むのが基本ですが、飲み忘れることもあるでしょう。食前に飲むのを食後に気づいた場合は、そのときに飲んでもかまいませんが、次の服用時に2回分を飲むというのはよくありません。

仕事の都合などで、決められたタイミングに飲めないことがあらかじめ分かっている場合は、医師に相談するといいでしょう。1日の服用量を3回ではなく、2回にわけて飲める場合もあります。

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Q16漢方薬と西洋薬はどちらが効くの?

A両者を比較することはできません。それぞれに持ち味があります。

西洋薬は一つの症状をとるために病態などを研究して作られた薬です。熱を下げる、痛みをとる、ホルモンの分泌をうながす、血管を拡張させるなど、一つの症状に対しての効果を求めています(対症療法)。一方、漢方薬は複数の生薬を用いているため、それらが相乗的に体に作用し、病気を治す力を高めていきます。そのため一つひとつの作用はおだやかであっても、いくつかの症状をまとめて解消していくことができます。

このように西洋薬と漢方薬には、それぞれ得意とする分野や病気があり、最近はお互いの持ち味をうまく利用して、西洋薬と漢方薬を併用しながら病気を治していくケースも増えています。

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Q17漢方薬は高価なイメージがあります。

A医師の処方する漢方薬はほとんどの場合、健康保険が適用されます。

昭和51年にエキス剤が保険適応になって以来、現在では148種類の漢方薬が健康保険適用の対象になっています。なじみのあるほとんどの病気に対応していると言えるでしょう。ただ、病院によっては自費診療をおこなっているところもあり、そういう病院では健康保険が適用されないので、漢方薬は自費で購入することになります。心配なときは、あらかじめ健康保険が適用されるかどうか確認をとっておくとよいでしょう。

また、一般薬局で買う漢方薬は、健康保険がききません。

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Q18「漢方薬を飲みたい」と医師に言える?

Aその人の病気にもよりますが、希望する場合はその旨を話してみましょう。

漢方薬を飲みたいときは、担当医に率直に希望を告げてみましょう。漢方医学を勉強している医師であれば漢方薬を処方してくれるでしょうし、あまり漢方薬について知らない医師であれば漢方薬に詳しい医師を紹介してくれると思います。

もちろん、漢方薬が使えなかったり、西洋薬の方が優先させる病気や症状のときもありますので、必ず漢方薬が処方されるとは限りません。その場合は医師にどうして漢方薬では無理なのか、その理由を説明してもらうとよいでしょう。

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メルマガ版漢方クイズ 会員のみなさんに配信しているメールマガジンでは、毎号「漢方クイズ」を
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Q01漢方の材料となる生薬のなかには、「ゾウの化石」もあるって本当?

Aゾウの化石は「竜骨」といって、生薬のひとつです。

確かにゾウやサイ、牛など大型哺乳動物が化石化した骨は「竜骨」といって、生薬のひとつとなっています。不安感などを和らげる効果があるとされ、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などに使われています。なお、なぜ「竜骨」かという名前の由来には諸説ありますが、古代中国の人は大型動物の化石を発見したときに、幻の動物「竜」だと思い込み、その名前を付けたという説が有力です。

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Q02「お通じをよくする」と言われる「センナ」は漢方薬の一種?

Aセンナは民間薬に含まれるもので、生薬や漢方薬ではありません。

センナとはマメ科の植物で、果実や葉は医薬品として利用されています(厚生労働省の基準より)。こうしたことからセンナは漢方薬だと思われがちですが、実はそれは誤解で、民間薬の一つなのです。両者の違いはホームページ【漢方 Q&A】でもふれていますが、漢方薬とは「薬効のある植物や鉱物など(生薬)を組み合わせたもので、効果と安全性が裏付けられているもの」であり、民間薬は「単独で使用し、効果や安全性の検証が行われていないもの」。このように世間には漢方薬と間違えられる民間薬がたくさん出回っています。

※【漢方 Q&A02】で漢方薬と民間薬の違いについて掲載しています。

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Q03同じ生薬でも違う名前がついているって本当ですか?

A漢方と中医学で違ったり、使っている部分によって違ったりします

漢方と中医学とでは、同じ植物を使っていても名前が違っているものがあります。その代表的なものがよく料理や飲み物で使われるシナモン。クスノキ科の植物で、発汗、解熱、鎮痛、整腸効果などがあるとされています。ニッキという名前でも知られています。漢方では、このシナモンの樹皮を「桂皮(けいひ)」として生薬に使っています。中国の古典「傷寒論(しょうかんろん)」の最初に登場する処方が、この桂枝を用いた「桂枝湯」です。一方、中医学では樹皮を「肉桂(にっけい)」、枝を「桂枝(けいし)」として使い分けています。

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Q04ダイエットができる漢方薬はありますか?

A「劇的にやせる」という漢方薬はありません。

「たった○日で3キロやせる」「これで劇的にやせる」こんなキャッチコピーに心おどる女性も多いのではないでしょうか。
しかし、漢方薬は体を正常な状態に戻すことを目的とする薬です。むくみをとる、ストレスによる過食を抑えることを目的にする漢方薬はありますが、「これを飲めば劇的にやせる」といった漢方薬は存在しません。数年前から過激なダイエット効果を謳った漢方薬をかたった中国製生薬配合健康食品の服用によって死亡者が出るなど、たいへんな問題が生じています。ですので、こうした製品には安易に手を出さない。これが賢明です。

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Q05漢方薬を日本に持ち込んだのは誰ですか?

A仏教を日本に伝えたことで知られる鑑真和上が持ち込んだという説が有力です。

日中の交流が盛んになった5〜6世紀、仏教など唐の文化が数多く日本に入ってきましたが、現在の漢方の基礎となる中国の医学や薬学もこの時に鑑真和上によって、日本に持ち込まれたと言われています。 ちなみに、唐の学僧だった鑑真和上は、6回目の渡航でようやく日本にたどり着き(753年)、その後、亡くなるまでの10年間、東大寺に戒壇を設ける、唐招提寺を建立するなど、仏教を広めるための活動に尽力しています。

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Q06漢方薬のエキス顆粒剤はどうやって作られるの?

A特殊な方法で煎じた薬を濃縮し、乾燥させて作ります。

エキス顆粒剤とは、漢方薬の構成生薬を一定の大きさに切って大きな釜で煎じ、濃縮したものを乾燥させ、顆粒にしたもの。自分で煎じる必要がなく、常に一定の成分、品質が確保されているので、初めて漢方薬を飲む人でも安心です。

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Q07大学で漢方を学んでいるって本当ですか?

A現在の日本の医科大学や医学部すべてに「漢方」の授業があり、医学生たちは「漢方」について学んでいます。

2002年に文部科学省が打ち出した「医学教育モデル・コア・カリキュラム」のなかには、「和漢薬を概説できる」という項目が新たに盛り込まれています。これによって、すべての医科大学や医学部に漢方医学のカリキュラムが設けられ、医学生は漢方の勉強が必須項目となりました。

「漢方を知ろう」で漢方の歴史について掲載しています。

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Q08漢方薬はお湯に溶かして飲んでもいいですか?

A基本的には大丈夫ですが、医師に相談した方がいいと思います。

白湯(さゆ)に溶かして飲む方法を「温服」と言います。もともと漢方薬は煎じ薬ですので、基本的には温服しても差し支えありません。ただ、不調のタイプや病気の内容によっては、温服を控えた方がいい場合もありますので、一度、医師に相談してみるといいでしょう。

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Q09漢方薬に即効性はないの?

Aカゼのときに飲む葛根湯(かっこんとう)のように、即効性が期待できるものもあります。

漢方薬には体質改善を目的にして、長く飲み続ける必要があるものと、即効性を期待するものがあります。後者の代表的なものはカゼに対する葛根湯、こむら返りに対する芍薬甘草湯など。早ければ服用して、すみやかに症状が改善されることもあります。

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Q10お腹を触る「腹診」ですが、何を診るの?

A腹筋や胃腸の状態を診ます。

お腹を触ったり押したりして、腹筋の緊張度や弾力、胃腸の状態などを調べる漢方の「腹診」。中国から伝わってきたというイメージがありますが、実は日本で生まれた独自の診察法です。いつ頃から始まったのか定かではありませんが、江戸時代にはすでに腹診が行われていたようです。腹診は証を決める大切な診察で、お腹と直接関係のない頭痛、めまいなどの症状に対しても行われることがあります。

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Q11漢方薬の服用は食間に」の食間とはいつのことですか?

A食事と食事の間のことで、一般的には「食後2〜3時間後」を指します。

食間とは食事と食事の間のことで、一般的には「食後2〜3時間後」を指します。ちなみに食前とは食事を始める30分以上前です。いずれも空腹時にあたります。漢方薬をこれらのタイミングで服用するのがよい理由としては、
1.漢方薬を速やかに腸に送ることで吸収が高まる。
2.計算された生薬のバランスを他の食品によって崩すことがない。
3.強い作用は胃酸によってマイルドになり、穏やかに作用させることができる。などが挙げられます。

ただ食間や食前に飲み忘れてしまう人、空腹時に飲むと気分が悪くなってしまう人は、食後の服用に変えられるか担当の医師に相談してみるといいでしょう。

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Q12開腹手術のあとに漢方薬が使われることがあるって本当ですか?

A腹部の手術後に起きやすい合併症を予防するために使うことがあります。

ある種の漢方薬は、開腹手術によるがんの摘出など、腹部の手術後に起こりやすい腸閉塞(腸管の通過障害)に対して効果があることがいくつかの研究報告から明らかになっています。そのため、最近では外科医も漢方薬を使用するケースが増えています。

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Q13授乳中の赤ちゃんに漢方薬を飲ませる方法はありますか?

Aお母さんのおっぱい経由で漢方薬を飲ませる方法があります。

赤ちゃんの夜鳴きや疳(かん)の虫に対して、漢方薬を用いて治療をすることがあります。その場合、赤ちゃんに直接、漢方薬を飲ませるという方法をとることもありますが、お母さんがまずその漢方薬を飲み、薬の成分を含んだ母乳を赤ちゃんにふくませるという方法をとることもあります。

これには赤ちゃんの症状を改善させるだけでなく、夜泣きなどによってイライラしがちなお母さんの状態を改善させるという側面も。
このように、お母さんと赤ちゃんが一緒の漢方薬を飲むことを「子母同服」と言い、母と子に一体感が生まれることから、親子の絆がいっそう深まるというメリットもあります。

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Q14「六味丸(ろくみがん)」、「六君子湯(りっくんしとう)」という漢方薬は
6種類の生薬を使っているから ”六“がつくの?

A六味丸は6種類の生薬から、六君子湯は8種類の生薬からできています。

「六味丸」はジオウ、サンシュユ、サンヤク、ボタンピ、タクシャ、ブクリョウという6種類の生薬からできていますが、「六君子湯」は8種類の生薬からできています。
ではどうして六君子湯に6という数字が付くのかというと、それは中心となる生薬(これを君薬と呼ぶ)が6種類(ソウジュツ、ブクリョウ、ニンジン、ハンゲ、チンピ、カンゾウ)だからです。残りの2種類の生薬(タイソウ、ショウキョウ)は君薬の作用を補うために入っています。

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Q15漢方には「溜まったものを排出する」治療があるって本当?

A漢方には「補う」ことを目的にする治療と「排出する」ことを目的にする治療があります。

少し前から体の老廃物を出すことを目的にした「デトックス」が話題ですが、実は漢方医学では昔から「体に不必要なものが溜まることは、健康を損なう1つの原因」と考えられており、溜まった便や余分な水分、体にこもった熱、ストレスなどを体の中から出すことを目的とする治療が行われていました。これを漢方医学では「瀉法(しゃほう)」と言い、瀉のはたらきをする漢方薬を「瀉剤」と呼んでいます。ちなみに、体に不足しているものを補うことを「補法(ほほう)」と言い、補うはたらきをする漢方薬を「補剤」と呼んでいます。

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Q16日本全国の大学病院に「漢方外来」ってどれくらいあるの?

A全国の大学病院の約7割に、漢方治療を中心に行う診療科「漢方外来」があります。

漢方治療を中心に行う「漢方外来」。大学病院でこうした診療科を設けるところが増えており、2006年現在、全国にある80施設の大学病院の約7割で漢方外来が設置されています。

※漢方外来のほかに東洋医学外来など別の呼び方をしているところもあります。

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Q17日本独自の医学「漢方」っていつからあるの?

A中国から伝来し、日本独自の発展を遂げた医学を「漢方」と呼ぶようになったのは江戸時代からです。

鑑真和尚によって持ち込まれた中国医学は、日本で独自の発展を遂げ、新しい医学としてできあがりました。当時は医学と言えば、中国由来のものであり、とくに呼び名はついていなかったと思われます。
「漢方」という名で呼ばれるようになったのは、江戸時代になってから。オランダから伝わった西洋医学をオランダ(阿蘭陀)の蘭をとって「蘭方」と呼ぶようになったため、それまでに日本で定着していた医学を「漢方(漢民族の”漢”に由来)」と呼んで区別するようになったのです。

「漢方を知ろう」で漢方の歴史について掲載しています。

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Q18歯の痛みに使われている漢方薬があるって本当ですか?

A痛み止めとして、「立効散(りっこうさん)」が使われています。

立効散という漢方薬は、歯を抜いた後の痛み止めに使われており、10秒間くらい口に含んで、有効成分を抜歯した部分に浸透させるとよいとされています。

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