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漢方ビュートップ > インタビュートップ > インタビュー「坂上みきさん」

GUEST:坂上みきさん ちょっとでも体調が悪いとすぐに対策を考える。体を「微調整」することでコンディションを保っています。

PROFILE

坂上みき(さかじょう・みき)

坂上みき(さかじょう・みき)

大阪府出身。TV局のアナウンサーを経て、フリーに。現在はラジオ「ビューティフル」(TOKYO FM)でパーソナリティを務めるほか、「エッセンス/f」(BS-i)「ネプリーグ」(CX系)「エンタの神様」「金曜ロードショー」(NTV系)のナレーターとしても活躍中。「Kamzine」(産経新聞社)「週刊新潮」(新潮社)「MONTHLY.m」(ベルシステム24)では歌や映画をテーマにしたコラムを連載。

「インタビュー前にスイッチが入るんですよ。カチッて。」

--お昼のラジオ「ビューティフル」で、毎日、さまざまなゲストと軽快なトークを繰り広げる坂上さん。あれほどたくさんの人たちと会って話をするのは、大変ではありませんか。ストレスも溜まりそうですが。

坂上さん:ストレスですか。自分ではあまり感じていない方ですね。ラジオの生番組を始めてかれこれ十数年。毎日、さまざまなゲストをお呼びしています。初対面の方やその日限りの方もいます。スタートした当初は落ち込んだり、悩んだりしていましたけれど、5年を過ぎたあたりから、何となくコツがつかめてきて、自信を持ち始めることができましたね。「これでずっとやってきたんだから、大丈夫」と思うことができるようになったんです。
今はインタビューする前にスイッチがカチッと入る感じ。「さ、今日もやるぞ」って。

--ゲストにはどのような方がいらっしゃいますか?緊張はしませんか?

坂上さん:ミュージシャンや作家、スポーツ界の人などさまざまな人がいらっしゃいます。自分の世界を築き上げている方々ばかりなので、やっぱり緊張もしますし、物怖じ(ものおじ)しそうになることもあります。でも、最近は「今日はこんな感じで話を聞くぞ」とか、「こっちの角度から話を持っていこう」とか、いろいろ策を練ることもあります。大御所になればなるほど、チャレンジのしがいがありますね。
もちろん、会う前には必ず、その方についてリサーチします。CDを出していたらそれを聞いたり、著書を読んだり。ただ、その方の過去のインタビュー記事を引っ張りだして読むというようなことはあまりしません。確かにインタビュー記事をすべて読めばその方の考えていることや、興味を持っていることが分かります。しかし、それを知ったからいい質問ができるかといえば、それは違うと思います。勉強しすぎると、かえって新鮮みがなくなってしまう。そういうことも覚えました。

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「番組中、「調子が出ない」って打ち明けることもあります。」

--月曜日から木曜日の帯で生放送を持っているわけですが、体調管理はどうしていますか?

坂上さん:寝込むほど体調を崩したということはありませんが、ちょっとした疲れやだるさなど、はっきりとした原因がない不調はときどきあります。「昨日、10キロ走ったから、筋肉痛」というような、ちゃんとした理由がある不調なら納得がいくんですけれど。それ以外の漠然とした不調はやっかいですね。
それから低血圧なので、低気圧がきていると全然ダメですね。雨が降るまでにはいたらない、どんよりしている日は、目の半分ぐらいまでモヤがかかったような感じで、スッキリしません。どんなにがんばっても納得できる仕事ができないんです。

--そんなときはどうされますか。

坂上さん:いくら体調を戻そうともがいても無理なので、あきらめます。開き直ると言った方がいいかもしれません。
ただ、番組が3時間と長いので、「1時台はあまり気分がのらなかったら、2時台は気合いを入れていこう」「2時台もダメだった。じゃあ3時台はがんばろう」というように、1時間ごと区切りで気持ちを入れ替えていくことはありますね。また、番組の合間にお手洗いに行って気分転換を図ったり、お茶を買ってきて飲んだりしています。時間は短いんですけど、それでも気持ちが切り替わります。そうそう、時報もいい刺激です。時報が鳴るとピーンと背筋が伸びるんですよ。
それでも、ダメな日は何をやってもダメですね。

--それを聞いている人に分からないようにするのは大変です。

坂上さん:リスナーの方々は、分かっているかもしれませんね。
以前、夏休みをいただいて戻ってきたら、「坂上、今日の声は日焼けしている」なんて言われました。とても印象深いひと言でしたので、覚えています。
そもそもラジオって、習慣で聞いている人が多いメディアだと思うんですね。それ故にちょっとした声の変化にも気づいてしまう。そう考えると、体調が思わしくないのにテンションを上げてみたり、とり繕ってみたりしても、それがかえって聞き苦しくさせてしまう可能性だってあります。だから本当にどうしようもないときは「ごめんね。今日はあんまりのらない」って、正直に打ち明けてしまうこともあります。
もしかしてこれは甘えかもしれませんが、誰だって体調を崩すときがある。だからそういうときはリスナーにきちんと告げて、ありのままを知っていただいたうえで番組を聞いてもらう。それも一つのやり方としてあるんじゃないかなと。これも長年やってきた中で、感じたことです。

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「無理をする人って勇気があると思いますね。」

--毎日続けていること、今後やりたいことはありますか?

坂上さん:今は朝、太陽が昇るのと同時に起きて、夜は12時前に寝ています。冬なら6時ぐらい、夏なら4時半ぐらいに目が覚めます、というより、飼っている犬に起こされるんですけどね。低血圧なのに目覚めはめちゃめちゃいいんです。目覚まし無しでもOKです。
朝はそれから犬の散歩をして、エサをあげ、自分のためにジューサーでニンジンジュースをつくって飲みます。そして最後は30分間のストレッチ。これが毎日の日課です。朝から晩まできちんと日課をつくってしまうと大変ですが、それくらいのゆるい縛りだと、かえって気持ちいいんですよ。
始めたいことは、ヨガです。去年、ニューヨークに行った際、ホットヨガというものを体験しました。サウナのような場所でヨガをするんですね。そのときにかいた汗の量が半端じゃなくて驚きましたし、シャワーを浴びた後の爽快感も、忘れられません。スポーツで汗をかいた後のシャワーなんて比べものにならないほどスキッとしました。ものすごく魅せられてしまったので、日本でも続けたいと、ホットヨガをやっている教室を探したほどです。結局、家の近くにはなかったので、あきらめましたが、最近、ふつうのヨガ教室ができたので、ホットヨガじゃないけれど、まあ、いいか、そこに通ってみようと思っています。

--理想的な毎日を送っている感じがします。だから、元気なんですね。

坂上さん:誰にでも体調のよいときと悪いときがあります。私の場合、その振れ幅がほかの人よりも小さい。ちょっとでも体調が悪いって思ったら、体を休ませてアベレージまで戻す。つまり、体調の「微調整」をしているんです。
振れ幅が大きくて、がくっと下がるまでがんばっちゃう人って、私にはすごい勇気がある人と思えてしまう。そんな度胸ありませんね。小幅の振れで十分です。そういう意味では、健康に対してかなり敏感というか、臆病であるかもしれません。最初に私はストレスを感じていないとお話ししましたけれど、実はストレスによって体調が悪くならないように、あらかじめ予防線をはっているのかもしれません。

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「仕事場へ向かうエレベーターで帰ろうと思ったことも。」

--最後に、活躍する女性の1人として、読者に坂上さんならではのメッセージをお願いします。

坂上さん:私ならでは、ですか。
そうですね。私がそもそもこの世界に入ったきっかけは、黒柳徹子さんの『徹子の部屋』を見て、あんなふうになりたいと思ったからです。自分には音楽や映画をつくり出すとか、絵を描くとか、小説を書くとか、そういうクリエイティブな才能はない。だから、そういう人たちの間でエンターテイメントとして、視聴者やリスナーに楽しんでもらう。そんな仕事ができたらいいなと思ったわけです。
でも、正直言いまして、最初はストレスも感じたし、大変でした。「自分に合わない仕事を選んじゃった」って悩んだこともあるし、番組を持ったときも、ラジオ局のエレベーターに乗りながら「このまま、帰ってしまおう」って思ったことも一度や二度じゃありません。それでも、だんだんうまく話を聞き出せたり、仕事の楽しさが分かったりしてきた。この場ではどんなに大物でも対等なんだという意識も出てきました。
本当にラジオが好きです。だからあの3時間に1日のエネルギーの照準を合わせます。それだけにあの時間がつらかったり、苦痛だったりしたときは、ものすごく残念に感じます。大切な1日が否定されてしまったような。反対にその3時間が楽しく過ごせたときは、充実した1日だったと思います。だから、いつも「楽しもう、楽しもう」って暗示をかけるようにしています。そうすると気分が乗らないときも、何となく楽しくなっちゃうから不思議ですね。
結局、私が思っているのは、仕事を「つまんない、大変」って思えば、やはりそれ以上にはならないから、ストレスになるし、「楽しい、おもしろい」って暗示をかけると、本当に楽しくなってきて、ストレスにならない。もののとらえ方次第ということ。こうした考え方ができるようになったのもすべて、ストレスによる不調をためないためにはどうしたらいいのか、って考えていたからかもしれませんね。
私自身、何度か漢方セミナーの司会したことがあるんですが、漢方に対するイメージって変わりましたね。漢方って高いとか怪しいって思っていたのが、この仕事をきっかけに、今後ストレスがたまったり、体調がすぐれないときは、漢方を処方してくれるお医者さんの所へ行ってみよう、とか。そういう情報をこのサイトでどんどん知らせていったら正しい漢方をみなさんが理解してくれるんじゃないかしら。

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