漢方ビュー通信

「ダル重疲れ」を加速する摂り過ぎNGフード

「ダル重疲れ」を加速する摂り過ぎNGフード

蒸し蒸しとした日々が続くと、憂鬱で体がダルくて重く感じてしまいますよね。できることなら、少しでもそのダルさを軽くしたいもの。
じつは、普段何気なく食事している中に、この “ダル重”を加速してしまう食べ物があります。

今回は薬剤師である筆者が、この時期は特に控えたい食べ物・飲み物を解説したいと思います。

1:かき氷やソフトクリームなどの冷たい物

かき氷やソフトクリームなどの冷たい物

冷たい物を美味しく感じる時期ですが、冷たい食べ物は、胃腸の働きを低下させてしまいます。
そして胃腸が冷えると、自律神経を乱します。消化不良を起こして栄養の吸収が悪くなり、体力が落ち、結果的にダルさを感じたりします。

2:ビールやワインなどのお酒

ビールやワインなどのお酒

お酒の飲み過ぎもダルさを感じる原因となります。
お酒には利尿作用があるので、飲み過ぎると脱水症状になり、ダルさを感じることがあります。また、アルコールを分解する酵素が不足している人は、アセトアルデヒドという物質がなかなか分解されず、体内に蓄積されます。このアセトアルデヒドも、ダルさを感じる原因となります。

3:トーストやデニッシュなどのパン

トーストやデニッシュなどのパン

朝食はパンという方も多いかもしれません。じつは、パンの原料である“小麦”も、ダルさを感じる原因となることがあります。
体質によって、グルテンを分解する能力が低かったり、アレルギーを持っていることがあります。その影響で、数時間から数日後にダルさや胃の不調頭痛などを招くことがあるのですが、食べてから症状が出るまで、時間がかかるので気づきにくいのが難点。また日常的な食材なので、小麦が原因であると気がつきにくく、自分が疲れやすい体質であると勘違いしてしまう方も多いと言えます。

4:チョコレートやアメなどの甘い物

チョコレートやアメなどの甘い物

甘い物は仕事の合間や食後などについつい食べてしまいますが、甘い物もダルさを感じる原因になることがあります。
甘い物は血糖値を急上昇させます。血糖値を安定させるために体は過剰にインスリンを分泌させます。これにより低血糖状態を招き、ダルさを感じさせてしまうのです。
じつは、上記で紹介したものも全て血糖値を急上昇させてしまうため、この理屈に該当しています。


なんだか体がダルい、慢性疲労を感じるという人は是非これらの食べ物・飲み物を、控えてみてくださいね。

Jul 25 2017

薬剤師・大久保 愛

関連コンテンツ