漢方ビュー通信

食欲の秋!太りにくい食材で美味しく過ごそう

食欲の秋!太りにくい食材で美味しく過ごそう

暑い夏から徐々に涼しくなると自然に湧いてくる“食欲”!
実りの季節でもある“”は旬の食べ物も多く、美味しいもので溢れています。

ところが、そんな秋だからこそ油断しやすく、本能のままに生活をしがちです。気付くと、体重が増加していた…なんてことも。

今回は、美味しいものが増えるこの季節、食べ過ぎても安心で健康面にも効果のある食材を紹介します。

秋にオススメの食材

<魚>

秋刀魚(サンマ)
秋刀魚(サンマ)

秋の秋刀魚は脂が乗っていて美味しいですよね。このたっぷりの脂にはDHAやEPAが多く含まれています。
また、秋刀魚は皮や内臓まで一匹丸ごと食べることができるので、魚に含まれる栄養を効率よく摂取することができます。さらに、中性脂肪を下げるなど生活習慣病の対策にもなります。

秋鮭
秋鮭

秋鮭の特徴は、脂が少なめで身がしっかりとしていること。そして高タンパク質でありながら他の魚と比べ消化吸収が非常に良いことです。
また、現代人に不足しがちなEPADHAを多く含み、さらに赤い身の色素には抗酸化作用の高いアスタキサンチンを含んでいるため美容にも役立ちます。

<きのこ類>

きのこ類

きのこは、低カロリーなのにミネラルビタミンD食物繊維などがたっぷり含まれています。また、きのこに含まれる成分“キノコキトサン”は、脂肪を包んで体外に排泄する効果があるため、脂肪の吸収抑制やメタボリックシンドロームの予防など、ダイエットに非常に効果的です。
ちなみに、このキノコキトサンを多く含むきのこは「えのき」と言われています。

きのこは、さまざまな料理のかさ増しにもなり満足感も得られますので、食欲が抑えられないときにオススメです。

<りんご>

りんご

りんごは、GI(グリセミック・インデックス)値の低い果物です。
GI値とは、食後の血糖上昇指数のことで、この値が高いほど食後の血糖値を上げやすく、低いほど上げにくくなります。
つまり、りんごは“甘い果物”ですが、太りにくいという特徴があるのです。
また、りんごの皮にはポリフェノールが多く含まれているので、皮ごと食べるのがオススメです。
さらに、りんごは加熱すると整腸作用が高まると言われています。
りんごをオーブンで焼いたり、レンジで温めたりして食べると、しっかりとしたスイーツを食べている感覚にもなります。満足感を得られながら便秘解消にもつながるので、お腹がぽっこりしている時のおやつには心強い味方となります。

「胃もたれ」には注意しよう

「胃もたれ」には注意しよう

“食欲の秋”とも言われるように、どうしてもいつもより食べてしまいがちです。しかし、食べすぎや飲みすぎで「胃もたれ」を起こすこともあるので注意しましょう。

漢方で胃もたれは、「気・血・水(き・けつ・すい)」の「」が不足している「気虚」の状態、あるいは「」のバランスが悪くなっている「水毒」の状態と考えられています。
もし、ムカムカや胃が重い、お腹がふくれていると感じた時、それが一次的であれば安心ですが、いつまでも症状が続いたりするようなら、我慢せずに一度検査を受けたほうがよいでしょう。
詳しいことは、「悩み別漢方 胃もたれ」でも解説していますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。


秋の食欲は年明けまで引きずることが多く、カラダを丸く大きくしてしまう原因となります。食べ物が美味しい季節ではありますが、食べる食材・量をきちんと管理して、カラダを壊さない程度に楽しみましょうね。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

Sep 26 2018

薬剤師・大久保 愛

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