食事をしていて「イタッ!」
おしゃべりをしていたり、食事をしたりしているときに、「イタッ!」。
こんなシーンで気づくことが多い口内炎。痛みがあると、食事もおいしくなくなりますし、食欲も落ち、ストレスも溜まります。
この「口内炎」とはいったいどんな病気なのでしょうか。
炎症性の病変で女性に多い??
そもそも口内炎とは、口の中の粘膜部分にできた炎症性の病変の総称。
その多くは「アフタ性口内炎」というもので、小さい円形か円形に近い形で、黄色や白っぽい色をしているのが特徴です。
ちなみに、アフタとは「小さい円形潰瘍」という専門用語のようです。
アフタ性口内炎は痛みがあり、くちびるやほほの粘膜、舌などにできやすく、典型的な進行パターンは次の通りです。
まず、口内炎ができると1~2日で盛り上った状態になり、それが数日間続いた後、1~2週間で改善していきます。ただ、舌の先端など、刺激を受けやすい場所にできたときは、改善までもう少し時間がかかるようです。
こうした口内炎は10~20代に多く見られ、誰でも一度は発症するようです。中でも女性に多く、家族に口内炎になりやすい人がいると、かかりやすいことも分かっています。
ストレスや疲労、ビタミンB群不足がリスク
意外にも、口内炎の原因はまだよく分かっていないのですが、口の中に棲んでいる常在菌が、何かしらの悪さをしているのではないかと言われています。
つまり、カラダの免疫力が落ちたときに、繁殖した常在菌が炎症を起こすことで発症するというものです。
ですから、過度なストレスや疲労、睡眠不足、環境の変化などがリスクになります。
このほか、鉄や葉酸、亜鉛、ビタミンB群などの栄養素が不足したときも、口内炎になりやすいようです。
市販薬で治療、治らないときは病院へ
口内炎の治療では市販薬も多く出ています。まずは薬剤師の指導のもとで、それらを利用してもいいかもしれません。
医療機関では、塗り薬などを使って症状を改善する対症療法が中心です。
また、漢方では、患者さんの全身の状態を診ながらその人に合った漢方薬が処方されます。
半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)や黄連湯(オウレントウ)、茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)といった漢方薬が使われることがあります。
口内炎は、歯があたるといった機械的な刺激やウイルスの感染、アレルギー、ベーチェット病という全身病、ドライマウス、薬や放射線治療の副作用、喫煙などが原因で発症することもあり、口腔がんの症状として表れることもあります。
1週間以上経ってもよくならない、口内炎以外の症状がある、口内炎の様子がいつもと違う、40歳以上になって初めて口内炎にかかった(30代までにかかることが多く、40代以降で初めてかかることは少ないため)、といった場合は、内科や耳鼻科、歯科などを受診することをおすすめします。
いずれにしても、口内炎を再発しやすい人は生活の見直しが大事。
ストレスを溜めない、ビタミンやミネラルをしっかり摂るといったことを心がけましょう。
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漢方を知ろう「私に合う漢方薬の見つけ方」
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悩み別漢方「疲労」
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