漢方ビュー通信

基礎代謝がアップする冬こそ、脂肪燃焼を!

基礎代謝がアップする冬こそ、脂肪燃焼を!

年の瀬からお正月、食べたり飲んだりすることが多くなる時期ですが、特に最近は、“ステイホーム”でカラダを動かす機会も少なく、体重が増加傾向にある人も多いのではないでしょうか。
それに加えて、いつも年末年始の連休中に生活リズムが崩れてしまいがちという人も要注意です。
これ以上、外見もカラダの中も、だらしない状態にするわけにはいかないですよね。

そこで今回は、薬剤師である筆者が、寒い季節こそ挑戦したい肥満症対策について解説します。

寒い季節は太りやすいけど、代謝が高まるとき

寒い季節は太りやすいけど、代謝が高まるとき

冬は暖房の効いた室内で過ごす時間が増え、食べ物も豊富にある状態が当たり前な環境が多くなっています。
当然、カラダを動かす機会も減り、摂取カロリーが増えることで、筋肉量と消費カロリーは減少、そして体脂肪は増えていく傾向にあります。俗に言う“正月太り”と呼ばれる状態です。

しかし、本来、人間のカラダは寒い環境において、脂肪を溜め込むことで保温しようと働きます。
これは、その脂肪の燃焼エネルギーを利用して熱を発生させ、カラダを温めようとするためです。

つまり、寒い季節のダイエットは難しいように思えますが、じつは、この時期が一年の中で最も基礎代謝が上がりやすい時期であり、過ごし方によっては絶好のダイエットシーズンともいえるのです。

とはいえ、誘惑の多いこの時期に、ハードなトレーニングや食事制限を課したダイエットは酷ですよね。
そこで、適度な運動と生活リズムをベースに、肥満症の方は漢方薬を活用する方法もあります。

肥満症の改善に漢方薬を活用する前には相談を

漢方薬

肥満症の改善に用いられる漢方薬ですが、自己判断でチョイスするのはNG。
なぜなら、漢方薬は非常に種類が多く、体質によって自分に合うものも異なってくるからです。
例えば、ひとえに“太っている”といっても、固太りだったり、水太りだったり、下半身太りだったりとさまざまなタイプがあります。つまり、それぞれのタイプごとに、当然処方も変わってくるのです。

また、太ってしまった原因(便秘気味、代謝が悪い、ストレス、生理前など)によっても、処方は変わるので、漢方薬を利用して肥満症を改善したいという場合には、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのがよいでしょう。

どうしても寒い時期は、冬ごもりをしているかのように脂肪を蓄えてしまいがちです。
ですが、基礎代謝がアップしている今こそ、肥満症対策を考えている人にとっては絶好のチャンス。
脂肪を少しでも減らしながら今年の冬を乗り越えて、華やかな春へとつなげていきたいですね。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介
https://www.kampo-view.com/search.html

Dec 18 2020

薬剤師・大久保 愛

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