生薬辞典

枳実【きじつ】

枳実

日局

生薬ラテン名 : AURANTII FRUCTUS IMMATURUS

基原
ダイダイ Citrus aurantium Linné var. daidai Makino、Citrus aurantium Linné 又はナツミカン Citrus natsudaidai Hayata(Rutaceae)の未熟果実をそのまま又は半分に横切したもの
主要成分
モノテルペノイド((+)-リモネン)、フラボノイド(ナリンギン、ヘスペリジン)、クマリン類など
薬能
主として病邪が体内にとどまり、うっ積している状態を治す。また、胸部の膨満感、閉塞感や痛みも治す。(薬徴)
主な配合漢方薬
四逆散(しぎゃくさん)、大柴胡湯(だいさいことう)、竹筎温胆湯(ちくじょうんたんとう)、通導散(つうどうさん)など
枳実(きじつ)