お酒に●●をちょい足し?スパイシーな健康法を伝授します!
お酒を飲む機会が多くなるこの時期、楽しくなると飲む量をセーブできなくなることがありませんか。そんなときは、少しでもカラダのことを気にしながらお酒を楽しむ努力をしたいものです。
今回は薬剤師の私も実践している、お酒の中に“あるもの”をちょい足しすることで、健康維持に役立てる方法と、簡単に実践できる二日酔い対策を紹介したいと思います。
こっそりちょい足しスパイス3つ
“糖質制限”という言葉を耳にするようになってから、ウイスキーを炭酸水で割ったカクテル「ハイボール」は人気のお酒となりました。このハイボールに“あるもの”をちょい足しするだけで健康維持もできるのです。
作り方は簡単!いつも飲むハイボールにこれから紹介する3つのうち、好きなスパイスをお好みで振り掛けるだけです。
1)カルダモン
「カルダモン」で有名なのはチャイですが、お肉などの臭みを取る効果もあるので煮込み料理にもよく使われます。
じつは、カルダモンには胃腸の働きを整えたり、お腹の張りを改善してくれる作用もあります。また、飲んだ翌日は気になる口臭の予防にもなるので一石二鳥です。
2)胡椒
「胡椒」は、スパイスの中では一番身近なものでどの家庭にもあると思います。
胡椒には“ピペリン”という成分が含まれています。ピペリンは、血行を促進したり代謝を促進する働きをもつため、デトックスやダイエットを考える人にもオススメです。また、お酒はカラダを冷やしますが、胡椒はカラダを温めてくれるため併用すると“冷え”の防止にもつながります。
3)クミン
「クミン」は、カレーはもちろんハンバーグや炒め物などにも使われる万能なスパイスです。常備していると家での食事メニューの幅も広がります。
クミンには“植物ステロール”が含まれているため、コレステロールが吸収されるのを防ぎます。ダイエットや中性脂肪を気にしている人にオススメです。
意外な組み合わせかもしれませんが、簡単にできる健康法なので、ぜひ一度試してみてください。
タイミング別二日酔い対策
次に、お酒を飲む前後のタイミングで行うと効果的な二日酔いの予防方法を紹介します。
お酒の前に・・・「緑茶」を飲む
緑茶に含まれる“カテキン”は、アルコールの吸収を抑えてくれるのでお酒を飲む前にオススメです。また、カテキンは胃の粘膜を保護し消化も助けてくれます。さらにカフェインも含んでいるので、利尿作用がありアルコールの排泄にも役立ちます。
お酒の後に・・・「トマトジュース」を飲む
トマトの水溶性部分には糖質やアラニン、グルタミンなどのアミノ酸が含まれていて、それらが複合的に作用することでアルコールの分解を促進すると考えられています。お酒をたくさん飲んでしまった後にオススメです。
知っていると役立つ健康法や対策方法はたくさんあります。お酒を飲む機会が増えると、食生活も乱れやすくなってしまいますので、体調を崩さないためにもできることから試してみてくださいね。
薬剤師・大久保 愛