漢方ビュー通信

今からでも早くない!来シーズンの花粉対策

今からでも早くない!来シーズンの花粉対策

やっと花粉飛散が落ち着き始め、ひと安心。
今シーズンも、花粉に悩まされた方は多いと思います。

さて、毎回花粉が舞い始めてから、花粉対策を始めるのが当たり前になっている方はいませんか?
花粉症は、発症してしまってから対策を行っても、効果を発揮することがなかなか難しいもの。

花粉が収まってホッとしているのも束の間、次のシーズンこそ、症状を少しでも軽減させたいと思っている方は、予防の準備と対策は真剣に考えないといけませんね!

今回は、薬剤師である筆者が、花粉症の予防食材と、漢方薬がオススメな理由について解説します。

今日からできる次の花粉シーズン対策!

花粉は地域や時期によって異なりますが、関東エリアを例にすると、2月から4月は「スギ」、3月から5月は「ヒノキ」、5月から8月は「イネ」、8月から10月にかけては「ヨモギ」などの花粉が飛びます。

花粉症は、春先に発症するイメージが強いですが、どの花粉に対してアレルギーを持っているかによって、発症する時期が変わってきます。

花粉症は、花粉に対しての過剰な防御反応により起こるアレルギー反応です。
このアレルギーの体質は遺伝するとも言われていますが、食事や生活習慣、ストレスの影響も症状の悪化につながってしまうことが多いのです。

では、どんな方法が予防になるのでしょうか。

今から始められる一番簡単な方法は、“食事に気をつけること”です。
早速、花粉症予防にオススメな食材を3つ紹介します。

今日からできる次の花粉シーズン対策!

」の摂り方が大切です。
洋菓子や揚げ物、肉などの脂は炎症を起こしやすくします。しかし、青魚に含まれる脂は、アレルギーなどの炎症を抑えてくれます。
ふだんから、青魚を意識的に摂るようにしましょう。

発酵食品

年々研究が進み、腸は免疫を高めるためのとても重要な臓器であることがわかってきました。
なかでも、発酵食品は腸内環境を整えることで有名です。
ですから、腸内細菌の「善玉菌」に役立つ発酵食品がオススメなのです。
納豆やぬか漬け、味噌など、昔から食べられているものを積極的に食事へ取り入れましょう。

海藻・野菜

海藻と野菜には「食物繊維」が豊富です。
海藻に含まれる「水溶性食物繊維」と、野菜に含まれる「不溶性食物繊維」をバランスよく摂ると、腸のぜん動運動の促進や、便の水分量の調整などを行うので、腸内環境が整いやすくなります。

花粉症に漢方薬がオススメな理由とは?

だるさや病気とは言えない不調への対策は漢方薬がオススメ

花粉症は初期の風邪の症状と見分けがつきづらいことがあります。

くしゃみや咳、鼻づまり、目のかゆみ、微熱など、風邪と花粉症のどちらでも現れる症状に対しては、病名から判断する西洋医学の薬よりも、症状から考えてチョイスされる漢方薬が向いている場合があります。

何が原因なのか判断しづらく、症状が長引く時は、漢方薬も選択肢のひとつに取り入れてみてはいかがでしょうか。

ツライ症状は、その状況を引き起こしてしまう原因があります。
酷くなった時に対処療法を行うのではなく、不調を感じていない時からの予防が大切です。

ぜひ一度、漢方に詳しい医師や医療機関に相談してはいかがでしょうか。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介
https://www.kampo-view.com/search.html

May 22 2018

薬剤師・大久保 愛

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