曇りの日も要注意!効果的な紫外線対策とは

曇りの日こそ“紫外線は強い”と、耳にしたことはありませんか?
しかし、実際には日差しを強く感じないので、ケアを怠りがちになってしまう方も多いはずです。
じつは、紫外線対策は日差しの強い日だけに限ったことではないのです。
今回は、薬剤師である筆者が、効果的な紫外線対策について解説します。
天候による紫外線量の違い
気象庁の調べによると、曇りの時の紫外線量は、晴れの時と比べて約6割程度、雨の時は約3割程度、“減る”とされています。
しかしながら、雲の間から太陽が見える時は、散乱光が加わるため晴れの時よりも多い紫外線量が観測されるそうです。
やはり、晴れの日だけではなく、曇りの日も紫外線対策の必要がありそうです。
※散乱される紫外線(気象庁)より
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-75uvindex_mini.html
効果的な紫外線対策

紫外線対策といえば、「日焼け止め」、「サングラス」などが挙げられます。
そこで、効果的な日焼け止めの塗り方と、サングラスの選び方を紹介します。
日焼け止めの塗り方
ステップ1:肌を保湿する
日焼け止めは乾燥を招くことがあるので、しっかりと保湿しましょう。
ステップ2:ムラなく2度塗りする
2度塗りすることで、まんべんなく塗られます。
しかし、すり込むように塗ると、日焼け止めの成分が皮膚に刺激を与えることがあります。優しく塗るように心がけましょう。
ステップ3:2〜3時間おきに塗る
日焼け止めは、せっかく塗っても汗などで落ちてしまうことがあります。SPFやPAの数値に関係なく、2〜3時間おきにこまめに塗るのがオススメです。
サングラスの選び方
サングラスは太陽の眩しさを防ぐためだけではなく、目から直接入ってくる紫外線をカットする役目があります。
じつは、目に紫外線が入ると、角膜に炎症を起こすだけでなく、脳からメラニンの生成をするように指令がでるため、紫外線を浴びていない肌の部分も同時に日焼け状態になってしまうのです。
サングラスの選び方ですが、なるべく色の薄いものがオススメです。
色が濃すぎると、瞳孔が開くため紫外線を多く取り入れようとしてしまいます。
そして、紫外線ができるだけ入り込まないように、大きなフレームのものを選びましょう。
食事でカラダの内側から日焼け対策を!

日焼けには、抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンA、ビタミンEを含む下記のような食材がオススメです。
より効果的な日焼け対策を実践したい方は、意識しながら摂るようにしましょう。
ビタミンCを含む食材
イチゴ、ピーマン、トマト、スイカなど
ビタミンAを含む食材
人参、うなぎ、レバー、かぼちゃ、ブロッコリーなど
ビタミンEを含む食材
アーモンドなどのナッツ類、アボカド、いわしなど
光毒性物質“ソラレン”には要注意!

聞き馴染みのない“ソラレン”ですが、じつは体内にあると日焼けをしやすい状態にしてしまう成分です。
ソラレンは下記の食材に含まれているので、外出前の大量摂取には注意しましょう。
ソラレンを含む食材
レモン、ライム、セロリなど
※読者からのご指摘により一部内容を修正しております。(2023年8月22日)
いかがでしたか?
紫外線対策として、カラダの外側・内側からのケアを解説してきました。
晴れた日に限らず、曇りの日もしっかりと紫外線対策をするようにしましょう!
薬剤師・大久保 愛