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眠気がないのに出る「あくび」は、カラダからの警告サイン?

眠気がないのに出る「あくび」は、カラダからの警告サイン?

あくびは、眠い時や退屈な時に出る生理現象のひとつ。
ところが、眠いわけでも、やる気がないわけでもないのに、あくびが出てしまうことはないでしょうか?
周りに不快な思いをさせてしまうこともあるので、できれば避けたい現象ですが、じつはそのあくびはカラダから出ている警告サインかもしれません。

今回は薬剤師である筆者が、眠気がないのに出てしまう、あくびの理由について解説します。

そもそも、あくびの働きとは?

一般的に、あくびは副交感神経が優位な時に出やすいとされています。
例えば、疲れている時や退屈を感じている時、眠い時などがその状態です。
ですから、何かに集中していたり、活動的な時には交感神経が優位になっているため、あくびは出にくいのです。

さて、それでは、あくびはなぜ出るのでしょうか。
じつは、ふだんの何気ないあくびにも、カラダを正常に保つための重要な働きがあるのです。
具体的に、あくびの働きをみていきましょう。

<あくびの働き>

  1. あくびをすることで、深い呼吸を促します。そうすると、血中にたくさんの酸素が取り込まれることになるので、脳にも酸素が行きわたり、脳の働きを活発にしてくれます。
  2. あくびをすることで、涙が出ると思います。これによって瞳が潤い、ドライアイや眼精疲労を和らげてくれる働きがあります。
  3. あくびによって、顎の筋肉が大きく動かされます。すると、脳の血流量が増え、脳の働きが活性化します。

生あくびは病気の警告サイン

生あくびは病気の警告サイン

副交感神経が優位な時に出やすいあくびに対して、交感神経が優位な時に出やすいあくびも存在します。これが「生あくび」です。

生あくびは、緊張やストレスが多い時など、カラダをリラックスさせるための防御反応として出ることがあります。しかし、それ以外にも、脳梗塞や貧血など、治療が必要な病気が潜んでいることもあります。
つまり、眠気がないのにあくびが頻繁に出るとすれば、それは病気の警告サインかもしれないのです。

頻繁に出る生あくび…疑いがある病気は?

頻繁に出る生あくび…疑いがある病気は?

生あくびが頻繁に出るようになった時に、疑われる病気には次のようなものがあります。

偏頭痛

偏頭痛は、脳の血管が急激に拡張することで引き起こりますが、この時に脳の血管に酸素を取り入れようとして、あくびが出やすくなります。その他、脈打つような頭痛や吐き気などの症状を感じることがあります。

貧血

貧血により、体内で酸素を運んでいるヘモグロビンの血中濃度が下がります。すると、脳の酸素量が減るため、あくびが出やすくなります。その他、動悸や疲労感、耳鳴りなども感じることがあります。

脳梗塞

脳の血管が詰まることで血流が悪くなり、脳内に酸素が十分に行き渡らなくなります。そこで、脳が酸素を欲しようと、あくびが出るようになります。その他、ろれつが回らない、めまい、吐き気などを感じることがあります。

自律神経失調症

交感神経と副交感神経のバランスが崩れる──つまり自律神経の乱れによって、あくびが止まらなくなることがあります。自律神経が乱れると、不定愁訴などさまざまな症状が現れやすくなります。


このように、生あくびは病気を警告するひとつの指標となります。
漢方においても、頻繁にあくびが出るようだと、脳が発信する“疲労感”というSOSだと見る場合があります。ただし、疲労という状態は病気ではないため、なかなか西洋医学の考えでは対処できないケースも多々あるかと思います。
漢方薬の中には、その時に出ているカラダの疲労感に合わせた処方があるので、専門の医師や薬剤師に相談してみてもよいかもしれません。

いずれにせよ、いつもと様子がおかしいあくびが頻繁に出るようなら、必要に応じて検査を受けることをオススメします。

こちらも参考に!

悩み別漢方「疲労」
https://www.kampo-view.com/nayami/hirou01.html

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介
https://www.kampo-view.com/search.html