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梅雨から夏にかけて気をつけたい食中毒

梅雨から夏にかけて気をつけたい食中毒

2019年の患者数は1万3,000人。でも…

梅雨や夏になると気にしたいのが、“食中毒”
自宅で食事をとる機会が増えた今、しっかり対策をとりたいところです。
食中毒は食品によって起こったすべての健康被害で、細菌によるものなど大きく6つに分類されています。

  • 細菌(腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、リステリア、サルモネラ、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、ウェルシュ菌、セレウス菌、ボツリヌス菌など)
  • ウイルス(ノロウイルス、E型肝炎ウイルス、A型肝炎ウイルスなど)
  • 動物性自然毒(フグ、貝毒など)
  • 植物性自然毒(毒キノコなど)
  • 化学物質(ヒスタミン)
  • 寄生虫(クドア、アニサキス)

厚生労働省の「食中毒統計」によると、2019年に発生した食中毒の件数は1,061件。患者数は1万3,000人です。
ただし、この数字は医師が保健所に報告したものであり、医療機関を受診していない〝隠れ食中毒〟は含まれていません。実数は10~100倍にものぼるといわれています。

2日目のカレーで食中毒の原因菌は?

2日目のカレーで食中毒の原因菌は?

近年、鶏卵や魚介類の流通における衛生管理が徹底されてきたことで、サルモネラ菌や腸炎ビブリオなどの食中毒は減少傾向に。
代わって台頭してきたのが、カンピロバクターやウェルシュ菌、ノロウイルス。この3つだけで食中毒全体の8割近くを占めます。

カンピロバクターは家畜動物の腸内に生息する菌で、鳥刺しや加熱不足の唐揚げなどが原因です。
ウェルシュ菌は、動物の腸内や土壌などにいる菌。高熱に耐えられる菌で、深い鍋の加熱料理で食中毒になる例もあります。以前、「2日目のカレー」による食中毒が問題となりましたが、この原因がウェルシュ菌です。
そして最大の食中毒源が、ノロウイルス。牡蠣が主な感染源で、生牡蠣だけでなく他の牡蠣料理からもノロウイルスによる食中毒が発生しています。冬に増える傾向があります。

「食中毒予防の3原則」を守ろう!

「食中毒予防の3原則」を守ろう!

食中毒対策で必要なのは、“つけない”、“増やさない”、“やっつける”という、「予防3原則」です。

食中毒を防ぐためには、細菌の場合は、細菌を食べ物に“つけない”、食べ物に付着した細菌を“増やさない”、食べ物や調理器具に付着した細菌を“やっつける”という3つのことが原則となります。
調理前には必ず手を洗い、買ってきた食材はすぐに冷蔵庫で保存する。生肉や生魚を扱ったまな板はしっかり洗い、野菜に付いた土はよく流水で落とす。十分な加熱をして食べるといったことが大事です。
具体的な対策は、厚生労働省や農林水産省のウエブサイトにあるので、参考にしてみてください。

☆厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/point0709.pdf

☆農林水産省「食中毒の予防」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/afp2.html

食中毒の多くは軽症ですが、重篤化することがあるので気をつけましょう。
激しい下痢や吐き気が続いたり、発熱を伴う下痢や吐き気があったりしたら、なるべく早めに医療機関に相談を。
食あたりには漢方薬も使われることがありますが、自己判断せず、医師の指示に従いましょう。

参照

厚生労働省 食中毒統計
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html

厚生労働省 食中毒
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html

絵で分かる食中毒の知識(講談社 伊藤武 西島基弘著)
我が国の最近10年間における食中毒発生動向(日本食品科学工学会誌 第64巻 第1号2017年1月 川本伸一)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/64/1/64_1/_pdf

こちらも参考に!

悩み別漢方「胃もたれ」
https://www.kampo-view.com/nayami/motare01.html

悩み別漢方「子どもの下痢」
https://www.kampo-view.com/nayami/kodomonogeri01.html