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乳がんは男女ともにもっとも関心を寄せる健康問題

乳がんは男女ともにもっとも関心を寄せる健康問題

「女性の健康に関する世論調査」の結果は?

思春期、妊娠・出産、更年期…。
女性のライフステージは多様で、その時期によってココロとカラダのあり方が大きく変わります。月経ひとつをとってもそう。月経中と前、そして後とではまったくカラダの状態が異なります。
では、一般的にどのような女性の健康問題に関心が持たれているのでしょうか。

内閣府が実施した「女性の健康に関する世論調査」(全国の18歳以上の男女約3,000人が回答)で、もっとも多かった関心事として挙がったのは、「乳がんや子宮頸がんなどのがん」。64.1%(男性60.3%、女性66.3%)にものぼりました。
そこで今回は、この「乳がん」についてふれてみたいと思います。

アメリカの女優が乳房の予防的切除を

アメリカの女優が乳房の予防的切除を

乳がんは、乳房にある乳腺組織にできる悪性腫瘍で、95%以上が乳管の上皮細胞にできる乳管がん、残る5%が小葉にできる小葉がんです。
男性は女性のように乳腺が発達していませんが、乳腺組織は未発達な状態で残っています。ですので、非常にまれですが男性も乳がんになることがあります。

また、過去にはアメリカの女優が乳房の予防的切除を受けたことが話題になりましたが、一部の乳がんはBRCA1、2という遺伝子に変異があると起こりやすいことが知られています(遺伝性乳がん・卵巣がん症候群)。
このタイプの乳がんは40歳前の若いうちにかかるという特徴があり、また卵巣がんにもかかりやすいので、注意が必要です。

早期発見や治療の進歩で予後が大きく改善

国立がん研究センターがん情報サービスによると、2017年の乳がんの患者数は約9万2,000人。女性がかかるがんのなかで一番多く、患者数は年々増えています。
乳がんにかかる人が増えている背景にあるのは、高齢出産・出産未経験の女性が多くなったことや、食生活の欧米化などが挙げられます。

一方で、乳がんは早期発見や治療の進歩などで、予後が大きく改善されたがんのひとつです。
実際、罹患者数は一番多かったのに対し、死亡数は大腸がん、肺がん、膵臓がん、胃がんの次で5番目です(2018年)。
ステージ(病期)でみる5年相対生存率は、ステージⅠが99.8%、ステージⅡが95.7%、ステージⅢが80.6%、ステージⅣが35.4%となっています。

コロナ禍でも乳がん検診は受けてほしい

コロナ禍でも乳がん検診は受けてほしい

乳がんは早期発見・早期治療が可能ながんのひとつです。
早期発見の手段のひとつは、定期的なセルフチェックです。月経が終わった後に(更年期以降は日程を決めて)行います。
セルフチェックの方法は、日本対がん協会などのウェブサイトなどで紹介されていますので、そちらをご覧ください。
このセルフチェックと合わせて行いたいのが、がん検診です。
乳がんのための乳房X線検査(マンモグラフィ)は、検診によるがん死亡率の低下が認められています。
コロナ禍で医療機関(検診施設)への受診をためらわれる人も多いかもしれません。しかし、検診を後回しにするデメリットは命にも関わります。
40代以上の女性は2年に1度検診を受けるようにしましょう。

参考資料

がん情報サービス(乳がん)
https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/index.html
がん情報サービス(最新がん統計)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
がん情報サービス(がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/brochure/hosp_c_reg_surv.html

対がん協会(セルフチェックの方法)
https://www.jcancer.jp/wp-content/uploads/nyu-gan2020.pdf

こちらも参考に!

悩み別漢方「月経困難症・月経痛」
https://www.kampo-view.com/nayami/gekkeikonnan01.html

悩み別漢方「更年期障害」
https://www.kampo-view.com/nayami/kounenkishougai01.html