顔にも「悪玉菌vs善玉菌」が!生理周期で異なる「正しい洗顔法」
朝起きて、顔にプツッとニキビができていると一気にテンションが下がりますよね。もしかすると、それは日々の“洗顔の方法”に問題があるかもしれません。皮膚には「常在菌」という菌が存在します。もちろん顔にも存在し、それらは“悪玉菌”と“善玉菌”に分類することができます。女性の場合、生理周期によってバランスの変化もあるので、時期に合わせた洗顔方法が必要です。
今回は、薬剤師である筆者が朝の洗顔方法について解説したいと思います。
顔に存在する“悪玉菌”と“善玉菌”とは?
菌には様々な種類が存在しますが、それぞれがほどよいバランスを保つことで外敵から皮膚を守ってくれています。この菌をざっくり悪玉菌と善玉菌に分類することができます。
善玉菌は、皮脂を分解し潤い成分をつくりだすことで、悪玉菌の増殖を防いでくれます。一方、悪玉菌は、炎症や膿、痒みの原因になります。
生理周期による菌の変化
生理前の約2週間を高温期、それ以前を低温期と2つの周期に分類することができます。
高温期には、「黄体ホルモン」の分泌が増えます。黄体ホルモンは、皮脂の分泌を増加させ、皮膚上で増殖する悪玉菌を減らし、免疫を整えてくれる「抗菌ペプチド」を減少させます。その結果、女性は生理周期によって肌荒れを起こしやすい時期が出てくるのです。
生理周期に合わせた洗顔方法
朝は、寝ている間に分泌された皮脂や、シーツについていた埃などが顔に付着してしまうため、顔の汚れを洗い流す必要があります。放っておくと毛穴が詰まったり顔が黒ずんでしまったりするので要注意です。
しかし、逆に洗いすぎてしまうと菌がいない状態になってしまい、悪玉菌が増殖するので、乾燥やトラブル肌を招いてしまいます。
それでは、生理周期に合わせた洗顔方法をご紹介したいと思います。
低温期
生理中は特に敏感肌や乾燥肌になりやすく、黄体ホルモンの分泌も少ない時期。バリア機能を壊さないように、ぬるま湯で優しく洗いましょう。
高温期
黄体ホルモンの分泌が増えることで、抗菌ペプチドが減少します。さらに、悪玉が増えやすく皮脂分泌も増えます。クリームタイプやリキッドタイプなどの洗顔は油分を顔に残してしまうので、汚れだけを落としてくれるような洗顔料を使いましょう。
以上のように、皮膚の状態に合わせた洗顔が必要です。自分の皮膚の状態をチェックしながら洗顔方法を変えて、綺麗なお肌を保ちましょうね。
薬剤師・大久保 愛