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漢方ビュー通信

著名人が相次いでカミングアウト!「パニック障害」って?

著名人が相次いでカミングアウト!「パニック障害」って?

男性より女性に、高齢者よりも若い人に多い

あるとき突如、強い恐怖感に襲われて、心臓はドキドキし、呼吸が苦しくなる…。
「パニック障害」とは、こうしたパニック発作によって日常生活に支障が出る状態のこと。
最近では、自身のパニック障害を公表する著名人が出てきていることもあって、その病名を耳にする機会も増えているのではないでしょうか。

パニック障害は男性より女性に多く、高齢者よりも若い人に起こりやすいといわれています。
有病率は1000人に6~9人。100~150人に1人がかかっているという、決して珍しい病気ではありません。

このまま死んでしまうのではないか――

パニック発作として現れるのは、強い不安や恐怖感といったココロの症状や、動悸やめまい、吐き気、息苦しさ、手足のふるえ、発汗(冷や汗)、胸痛、感覚マヒといったカラダの症状で、「このまま死んでしまうのではないか――」と思うほど強いのが特徴です。

発作そのものは15~20分以内で治まりますが、24時間いつでも現れ、しかも自分でこうした症状はコントロールできないと感じます。
そうしたことから、「また発作が起こったらどうしよう」という予期不安が生じ、発作が起こった場所や空間に行けなくなったり(広場恐怖)、外出そのものができなくなってしまったりすることもあります。

パニック発作

脳が誤作動を起こして生じる病気

パニック障害では、これほど強い症状が突如として現れるにもかかわらず、病院で検査をしても特に異常が見つかりません。
なぜなら、この病気は脳の誤作動で生じる病気だからです。

私たちは普段、身に危険が迫ると不安や恐怖心が生じて、危険から逃れたり、立ち向かったりしていきます。これに関わるのが自律神経で、アドレナリンの分泌によって血圧や心拍数が上がり、カラダが闘争モードに入ります。
ところが、パニック障害ではもともと病気を起こしやすい性格(気質)を持つ人に、環境要因やストレスなどが加わることで、身に危険が迫ったのと同じような状況が生まれ、脳が誤作動を起こしてしまうのです。

「気」の異常と捉えて漢方薬が使われることも

漢方の考え方

誰でも不安になると心臓がドキドキしたり、震えたりします。
対して、パニック障害では脳の誤作動がこうした発作をもたらすので、最初は“不安に陥る理由”がないにもかかわらず、症状が現れます。

この病気が怖いのは、こうしたパニック発作を何度も経験することで、「不安や恐怖が記憶に植え付けられてしまう」ところにあります。ですから、治療では発作を起こさないよう薬を用いたり、不安を乗り越え自信を付けるために心理療法を行ったりしていきます。

医師によっては、こうした治療に漢方薬を組み合わせる場合もあります。
漢方では、目には見えない生命エネルギーである「気(き)」が不足したり、本来の巡り方と逆行したり、巡らなくなったりすると、パニック障害のような病気をもたらすと考えています。
そのため、気の異常を整えることを念頭に薬を処方していきます。

今のご時世、日々ストレスや恐怖、不安を抱えている人は多いでしょう。
こういった症状や悩みは、なかなか周りの人たちに打ち明けづらいものですので、気軽に相談できる“かかりつけ”の病院や医師を決めておくのも大事なことです。

参考

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス「パニック障害・不安症障害」
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_panic.html
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_panic_b.html
漢方処方ハンドブック(医学書院)
患者のための最新医学 正しい知識とケア パニック障害(高橋書店)

こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介
https://www.kampo-view.com/clinic

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師がこの診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

Sep 24 2021

医療ライター・山内

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