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皮膚を「光老化」から守るために実施したい、6つの方法

皮膚を「光老化」から守るために実施したい、6つの方法

シミやシワ…。加齢に上乗せされる「光老化」

自分のカラダをチェックすると、顔や手は、シワやシミができているのに、胸やおしりは白くてシワもほとんどありません。これは、顔や手が「光老化」の影響を受けているのに対し、ほかの部分は影響を受けていないからです。
光老化とは、慢性的に光(紫外線)に当たるために起こってくる、“細胞の劣化”。
通常の加齢に上乗せされる形で起こります。
日本皮膚科学会によると、「加齢による老化では皮膚の厚さや色が薄くなる方向に向かいますが、光老化は紫外線に対する防御反応として、皮膚は厚くゴワゴワになり、色も濃くなります。それがシミ、シワとなって現れる」とのこと。
一方で、この光老化は予防が可能。どうすればいいか、見ていきましょう。

光老化対策は、ズバリ「紫外線対策」

光老化対策=紫外線対策です。
紫外線が多いところには「行かない」、紫外線は「できる限りカットする」という2つがキホン。環境省がオススメしている対策は、次の6つになります。

  1. 紫外線の強い時間帯を避ける
  2. 日陰を利用する
  3. 日傘を使い、帽子をかぶる
  4. 袖や襟のついた衣服で覆う
  5. サングラスをかける
  6. 日焼け止めを上手に使う

ちなみに、紫外線は直射日光からだけではなく、散乱して降り注ぐ紫外線、地表で反射した紫外線などもあるため、日陰でも注意が必要です。

大事なのは洋服&サングラス選び

大事なのは洋服&サングラス選び

日傘や日焼け止めなどでしっかり予防をしている人でも意外と見落としがちなのは、「衣類」と「サングラス」選び。
まず衣類ですが、皮膚に到達する紫外線を減らすため、織目・編目がしっかりした生地のものを選ぶことが大事。生地のキメの状態をみるには、生地を透かして太陽を見てみるとよいそう。光をあまり通さず、濃い色のものがベストです。
最近では、UVカット仕様の衣類も出ていますね。
一方、「白内障」といった紫外線による目の害を防ぐために、サングラスを使用する人たちも増えています。紫外線カットがなされたサングラス(メガネ)を適切に使うと、90%もの紫外線をカットすることができるようです。
選ぶ際は、上や横からの紫外線を防ぐため、少し大きめのものを。
また、色が濃い=紫外線カット効果が強い、と思っていたらそれは誤解。むしろ、色の濃いサングラスをかけると瞳孔が大きく開いてしまうため、紫外線カットが不十分なサングラスの場合はかえって紫外線がたくさん目に入ってしまいます。色よりも機能性を重視して、選ぶのがポイントです。

タンパク質やビタミンB群、Cなどもしっかり

タンパク質やビタミンB群、Cなどもしっかり

紫外線から肌を守るために、カラダのなかから働きかけることも大事。
抵抗力を高めたり、紫外線のダメージをできるだけ軽くしたりするためには、肌の材料になるタンパク質のほか、ビタミンB群ビタミンCなどがオススメ。
これからの時期は、これらの栄養素がたくさん含まれる肉類や大豆製品、魚介類、野菜、くだものを少し多めにとっていきましょう。

こちらも参考に!

<環境省>
紫外線 環境保健マニュアル(2015年3月改訂版)
http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf

<日本皮膚科学会>
皮膚科Q&A「日焼け」
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q10.html

Jun 2 2017

医療ライター・山内

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