漢方ビュー通信

旅先で体重増加、「旅行太り」にならないコツ

旅先で体重増加、「旅行太り」にならないコツ

コロナが落ち着いたから旅行でも…

新型コロナウイルスの感染が落ち着きをみせるなか、この2年間ガマンしていた旅行にそろそろ…と思っている人も多いでしょう。
東京都割も6月10日から始まり(7月末まで)、2020年夏から半年ほど実施されていたGOTOトラベルも、名称などを変えたかたちで展開される見込み。お隣の国、韓国への旅行が再開されたことで、連日多くの人が観光ビザを求め、韓国領事館で並んでいる様子がメディアなどでたびたび報じられています。
筆者は先日、新幹線に乗ったのですが、指定席は満席。大きな旅行バッグを持った家族連れや、友人グループをたくさん目にしました。

旅行といえば、歴史的建造物や絶景の自然などを味わうのもひとつの醍醐味ですが、やはり楽しみなのは「食事」。その地域の風土にあった食べものをいただくことで、旅行気分は盛り上がるものです。

旅行先で太らないビュッフェのとり方

一方で気になるのが“旅行太り”。油断して食べ過ぎ、帰って体重計に乗ったら…!そんな経験を持つ人も少なくないと思います。
そこで、旅行先で注意したいことのひとつに、ビュッフェスタイルの食事があります。時間制限もあり、あれもこれも味わいたいと、ついつい皿にたくさんの料理を盛ってしまう傾向が…。当然ながら、それは旅行太りの原因となってしまいます。

ビュッフェで食べ過ぎないポイントは、お皿を小さくし、皿数を減らすこと。少量ずつ上品に盛り付ければ、見た目もよく、食べ過ぎも防げます。
具体的には、まず前菜として、野菜や海藻類などを軽く食べておくとよいそう。
次は、食べたいものを。これで気持ちを満足させるのがテクのひとつ。お腹にたまりやすい肉や魚は早い段階で満腹になるため、食べ過ぎを防げるというわけです。
そして、余力があったらパスタやピザ、寿司などの主食類、つまり炭水化物を。“別腹”ともいわれるデザートは、この場ではできれば控えたいところ。翌日の朝の楽しみにしたほうがよさそうです。

最もやってはいけないのは移動中のアレ

旅行中、最もやってはいけないことは、移動中のお菓子。長時間におよぶ飛行機や電車の移動では、お菓子をつい口にしがちです。
代わりに楽しくおしゃべりといいたいところですが、コロナ禍では車内でおしゃべりするのは控えめにしないとなりません。読書や音楽を聴く、車窓を眺めてゆっくりする…といったことで上手に移動時間を使いたいものです。

さらに、朝早く起きてホテルの周辺を散歩するなど、カロリー消費のほうで帳尻を合わせることを心がけるのもいいかもしれません。その土地の朝の空気を味わうのは、旅行の醍醐味のひとつでもあります。
観光も、可能な範囲で歩いて回れる消費カロリーUPにつながります。そういう意味でいえば、美術館や博物館めぐりなどは、おすすめです。

旅行中にお腹をこわすのはもったいない

漢方入門!漢方薬の名前に隠された秘密を解説

食べ過ぎに限らず、特に海外では食べ慣れない食材も多く、その地域の食事でおなかの調子が悪くなることもあります。
旅行中はずっと食事は控えめにしていた…。そんな残念な旅で終わらせないためにも、旅行先にはおなかの調子を整える薬などを用意しておくことは大切です。消化器系のトラブルで持っておきたい薬は、大きく下痢止めと胃腸薬の2種類。漢方にもお腹の調子を整えるものがあります。

例えば、急性の下痢によく用いられる「五苓散(ごれいさん)」や、暴飲暴食で胃の調子が優れない時には「六君子湯(りっくんしとう)」、「安中散(あんちゅうさん)」などが用いられることがあるので、旅行前に薬局にいる薬剤師やかかりつけ医に相談してみるといいかもしれません。
こうした薬を上手に使って対応を。快適な旅を楽しみましょう。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介

https://www.kampo-view.com/clinic
Jun 22 2022

医療ライター・山内

関連コンテンツ