漢方ビュー通信

長期化する“めまい”は危険!その対処には…

長期化する“めまい”は危険!その対処には…

ふだん何気ない時に“めまい”を感じることはないでしょうか。日常において、特に思い当たることもないのに…。原因がわからず困るような症状は、ダラダラと長引かせたくないですよね。

今回は薬剤師である筆者が、その“めまい”の原因と対処法について説明します。

めまいの原因は?

めまいの原因は、耳や脳に異常がある場合や貧血、血圧の異常、糖尿病、薬剤によるものなどさまざまですが、全体の約3分の1近くが「心因性のめまい」です。
これは、内科的な異常がほぼみられず、精神的なものが原因となっているめまいで、残念ながらはっきりとした原因は不明です。
この精神的ダメージから生まれるめまいは、長期化しやすいので早めの対策が必要です。めまいを感じたら我慢せずに、病院での受診をオススメします。

めまいには漢方がオススメ!

めまいには漢方がオススメ!

そんな“めまい”にオススメなのが「漢方」。
じつは、漢方医学と西洋医学では、診断の方法が異なります。
西洋医学では、患者さんの訴えや検査の結果を元に治療法を考えるのに対し、漢方医学では、患者さんの体質や、その時の症状に合った漢方薬を選んでいきます。

【診断方法】

漢方薬を処方するときは、患者さんの自覚症状はもちろん、ライフスタイルや食習慣など、病歴や症状と関係ないと思うことまでを、診断の材料とします。さらに、見た目や舌の状態、話し方、体臭、脈など医師の五感を使ってより細かく診断の材料を集めます。

めまいの症状を漢方で診断

※すべての医師がこの診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。

【精神的なケアも】

めまいは、精神的に不安や恐怖を感じやすかったり、ストレスでイライラしてしまったりと精神的なダメージを感じやすいものです。漢方医学は、心とカラダを一体としてみるので、漢方薬でめまいを治しながら、精神的な負担も軽減することができます。


めまいなどの、原因が特定できない不調を感じた時は、病院を受診し自分の体質やその時の症状にあった漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

Sep 29 2017

薬剤師・大久保 愛

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