慢性的な口内炎は危険!薬剤師が推奨する「食の改善法」
口内炎が2つ3つ一気にできて、治ったと思ったらまたすぐにできて…。気がつくと常に口内炎があると感じている人はいないでしょうか。
口内炎ができていると、酸っぱいものや辛いものなど刺激のある美味しい食事を摂るのがとてもツライですよね。口内炎の原因はさまざまですが、簡単な生活の改善でかなり軽減できることもあります。
今回は薬剤師である筆者が、常に口内炎ができる人へ食生活改善の方法をご紹介します。
そもそも口内炎の原因とは?
一般的に内的要因としてストレスや疲労、寝不足、胃腸の不調、生理周期などによる免疫力の低下や、口内の粘膜の新陳代謝の低下によるものが多いと考えられています。
外的要因としては、歯磨き中や食べ物を噛んでいる時などに誤って傷つけてしまったりすることが多いと考えられます。しかし、口内炎が治りにくい、同じ場所に何度もできる場合は医療機関にご相談することをオススメします。
また、口内炎ができる原因の一つに、暴飲・暴食・偏食があります。今回は、この暴飲暴食偏食による口内炎対策について解説していきます。
口内炎ができやすい人のNG食
日頃の暴飲・暴食・偏食が思い当たる方の中で、口内炎が頻発している人は一刻も早く食生活の改善が必要です。口内炎だけではなく他にもさまざまな不調を招いてしまう恐れがありますので、口内炎を食習慣の乱れの合図として考えましょう。
では、下記の中からよく食べるものをチェックしてみましょう。
アルコール類(ビール、酎ハイなど)
油っぽい食べ物(ラーメン、唐揚げなど)
加工食品(コンビニ弁当、冷凍食品など)
甘い物(ケーキ、チョコレートなど)
辛い物(カレー、麻婆豆腐など)
カフェイン(コーヒーなど)
冷たい物(ジュース、アイスなど)
ジャンクフード(ハンバーガー、ポテトなど)
化学調味料が多い物(スナック菓子、インスタントラーメンなど)
塩分の多い物(生ハム、ソーセージなど)
チェック項目から6個以上該当している人は、口内炎ができやすい食生活です。控えられるものは今日から気を付けてみましょう。
口内炎ができやすい人へのオススメ野菜
口内炎にはズバリ、「キャベツ」がオススメです。キャベツにはビタミンU(キャベジン)が含まれることで有名ですが、じつは胃腸の調子を整え暴飲・暴食・偏食によるダメージを軽減してくれる働きがあります。また、粘膜を強化する栄養素であるビタミンB6やβカロチンも含み、弱った口内の粘膜の修復も助けてくれます。さらに、ビタミンCも豊富に含むため抗酸化作用、コラーゲンの合成の助けにもつながるので、すでにできてしまった口内炎にも効果が期待できます。
口内炎ができやすい人は生野菜を食べる習慣が少ないことが多いと思います。口内炎が気になる人は、手軽に購入できるキャベツを食習慣に取り入れ、生野菜を食べる癖をつけることがオススメです。
カラダからの合図である口内炎としっかり向き合い、食習慣の改善をして健康的な体を保ちましょうね。
薬剤師・大久保 愛