漢方ビュー通信

意外と知らない!?漢方薬のアレコレを薬剤師が伝授

意外と知らない!?漢方薬のアレコレを薬剤師が伝授

最近では漢方薬を服用する人がだんだんと増えてきた印象ですが、いまだによく知られていないこと、勘違いされていることが多いと思います。さらに、試したいけれど知識がなかったり、苦くて飲みづらい…などと考えてしまうと、漢方薬が遠い存在になってしまうことも。

今回は薬剤師である筆者が、意外と知られていない漢方薬のアレコレを説明していきたいと思います。

オススメの漢方薬の飲み方は?

オススメの漢方薬の飲み方は?

いざ漢方薬を飲もうとした時に不安なのが「」。苦くて飲めなかったらどうしようなどと考えてしまいますよね。そこで、味を極力感じないようにして飲む方法をご紹介します。
煎じ薬ではなく顆粒の漢方薬にのみ適応可能です。

苦味を感じにくい飲み方

  1. 口の中に少量の水分を含み、飲み込まないようにします。
  2. そのまま上を向きます。
  3. 顆粒を口の中の水分の上に乗るようにして口に入れます。
  4. 一気に飲み込みます。
  5. 多めの水分で飲みます。

こうすることで味を感じにくくすることができます。この方法でもツライ場合は甘いゼリー状のオブラートも市販されているのでお試しください。
また、顆粒がどうしても苦手という方は、医師・薬剤師に相談して漢方薬を白湯に溶かして飲んでみましょう。

「漢方薬」を飲むタイミングは?

「漢方薬」を飲むタイミングは?

一般的に食間に飲むイメージが強い「漢方薬」。また、面倒で苦そうなイメージに加え、“食前”、“食間”とはいつなのか、という疑問を持つ人も多いのでは?

漢方薬を飲むタイミングについて解説します。

漢方薬は一般的に“食前”または“食間”に飲みます。食前とは食事の30分前、食間は食事の2時間後です。忘れてしまいやすいタイミングではありますが、毎日飲まないと漢方薬が効いているのか判断がつきにくくなるため、なるべく生活のリズムに組み込み習慣づけましょう。

漢方薬に副作用はあるの?

漢方薬には副作用がない”、と思っていませんか?

結論からお伝えしますと、漢方薬は医薬品ですので副作用はあります。ですので、仮に体質に合わない漢方薬を服用すると、胃腸障害をおこしたり低カリウム血症になったり、アレルギー症状がでたりとさまざまな症状を引き起こすことがあります。漢方に詳しい医師・薬剤師に相談し、自分の体質にあったものを服用することが大切です。もし漢方薬を服用中に異常を感じた場合は、すぐに医師・薬剤師に相談するようにしましょう。

漢方薬は、その人の体質や症状に合ったものでないと、十分に効果を発揮することができません。ですから、漢方に詳しい医師・薬剤師とコミュニケーションをよくとり、自分に合った漢方薬を選んでもらうことが大事です。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)


こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介

https://www.kampo-view.com/clinic

Dec 28 2017

薬剤師・大久保 愛

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