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漢方薬の種類と特徴、「煎じ薬」と「エキス製剤」の違いとは?

漢方薬の種類と特徴、「煎じ薬」と「エキス製剤」の違いとは?

漢方薬は病院で処方されるものだけではなく、ドラッグストアや薬局でも手に入るようになり、手軽に生活に取り入れることができるようになってきました。
でも、服用経験のない方は、“漢方薬=煎じ薬”というイメージを持っているのではないでしょうか。

今回は薬剤師である筆者が、この漢方薬の「煎じ薬」と「エキス製剤(顆粒、錠剤、細粒、カプセル)」の違い、そしてそれぞれの特徴について解説します。

煎じ薬について

煎じ薬について

煎じ薬とは、複数の生薬を(合わせて)、水で煮出して濾した液を服用する薬です。
具体的には、生薬を600mlの水に入れて30分以上煮詰めます。半量の300mlまで水分が減ったら濾過し、人肌程度になったら完成です。体調に応じて、冷やしてから飲む場合もあります。

<煎じ薬のメリット>

そのにおいや味も効能のひとつと考えられています。そのため、嗅覚や味覚への刺激もしっかりと得ることができます。

<煎じ薬のデメリット>

強いにおい、煎じる手間などから、苦手とする人が多いといえます。また、作り方によっては効果に差が出ることもあります。
そして、一番のデメリットとして挙げられるのは、携帯することが難しく、保存もしにくいことです。

エキス製剤について

だるさや病気とは言えない不調への対策は漢方薬がオススメ

エキス製剤の漢方薬とは、前述した煎じ薬(濃縮エキス)を飲みやすいかたちに製造したものです。
現在、病院や薬局で処方されている漢方薬のほとんどがこのタイプとなります。

<エキス製剤のメリット>

原料となる生薬を煎じる手間もなく、味やにおいが苦手な人でも飲みやすくなっています。
また、保管が簡単で携帯しやすいので、忙しい現代人のライフスタイルに合った仕様になっていることもメリットのひとつといえるでしょう。
病院で処方される漢方薬は「医療用漢方製剤」と呼ばれ、そのほとんどが保険適用となっています。

<エキス製剤のデメリット>

濃縮エキスを顆粒状にしたエキス製剤は、生薬の配合量は一定であり、煎じ薬のように生薬の配合量を変えることはできません。

煎じ薬とエキス製剤、どちらが良い?

それゆえの作用や作る手間、保存・携帯性などを考慮すると、服用しやすいのはエキス製剤かもしれません。

そもそも「漢方」とは、中国から伝わった医学が、日本の風土や気候、日本人の体質やライフスタイルに合わせて進化し、独自の発展を遂げて確立した日本の伝統医学を指すものです。
ですから、本来煎じ薬として用いられていた漢方薬を飲みやすく、保存・携帯しやすいエキス製剤の形へ変化していったのも、日本独自の文化や考え方に基づいたものなのです。

人間が体調を崩すということは、必ずその原因があります。
体調を整えるには、まず食事や運動、良質な睡眠などの生活習慣をしっかりと見つめ直すことです。そして、その助けとなるひとつの手段に医療、「漢方薬」があると思います。

今回、煎じ薬とエキス製剤の2つを解説しましたが、自身のライフスタイルに合わせて選択できるのも漢方薬の魅力です。
これから漢方薬を試してみたいと検討している人は、漢方について詳しい医師や薬剤師に相談してみましょう。

こちらも参考に!

漢方を知ろう
https://www.kampo-view.com/shirou/

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介
https://www.kampo-view.com/search.html