カラダの健康状態は、爪でチェック!!
空気が乾燥してくると、爪がヒビ割れてしまうことがありませんか?
爪のヒビ割れは、洋服や髪の毛にひっかかったりするなど不快な思いも。また、割れるだけではなく、線が縦や横に入ったりすることもあると思います。
漢方医学では、体調を診断するときに“爪の状態”をヒントにすることがあります。
じつは、爪を見ることで過去のカラダの状態を読み取ることができると言われています。
今回は薬剤師である筆者が、爪のチェックと簡単ケアの方法についてご紹介します。
こんな爪の人は注意が必要
1:爪が割れやすい
栄養不足、そして外的要因として、爪の乾燥や間違った手入れなどを行っていると割れやすくなります。
2:二枚爪になりやすい
爪の切り方や水仕事などの影響も受けやすいのですが、血行が悪い人は二枚爪になりやすいです。
3:爪に縦線が入る
加齢に伴い、縦線が入る誰にでも起こる老化現象の一つです。また、疲労や過度のストレス、睡眠不足などでも起こることがありますので生活を見直してみましょう。
4:爪に横線が入る
爪は1カ月に3mm程度伸びます。例えば、根元から3mmくらいのところに横線があれば、1カ月前の食事に栄養の偏りがあったり、体調不良や過度のストレスがあったことが考えられます。
5:爪の色が白い
漢方医学の考え方では、「血虚(けっきょ)」と言い、血(けつ)の不足、つまり栄養不足のときに白くなりやすいです。
6:爪の色が紫っぽい
漢方医学の考え方では、「瘀血(おけつ)」と言い、抹消血管の循環が悪いときに紫色になりやすいです。
美しい指先ケアの方法
男女ともに指先がキレイだと好感度が増しますよね。
ネイルカラーなどのおしゃれだけではなく、自分の爪をきちんとキレイに整えることも、清潔感が増してとても好感度が上がるケアと言えます。ネイルケアには特殊な材料が必要のように思われがちですが、意外と簡単にケアすることができます。
爪にとって一番の大敵は“乾燥”です。
この乾燥を予防してくれる材料は全身の保湿に使うことのできる“ワセリン”です。
1日3回程度、爪の付け根・両脇・爪の裏側まで爪全体に塗ります。身体中に塗ることができるので、ついでに乾燥している箇所にも塗りましょう。
手も爪も乾燥がひどいときは、寝る前にワセリンを塗って、ビニール手袋をしてから寝ると朝起きたときにすべすべになります。
栄養状態の良い血液が末端まで円滑に循環していれば、爪は乾燥しにくく健康状態も保たれます。カラダの末端に存在する爪は一目でカラダの状態がわかってしまいます。
早速、爪を見て今までの生活習慣が間違っていなかったかチェックしてみましょう。
ご存じですか?
医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)
薬剤師・大久保 愛