指先が知らせる健康サイン こんな爪は危険信号!
健康な爪はピンク色で表面はなめらか
指先を保護したり、モノをつまんだり、歩いたりするときに支えとなる爪。
画像診断などがなかった遙か昔、カラダの不調が表れる部位として、病気などの診断に用いられていたってご存知でしたか?
医学が進化した今も、爪の所見をみるという医師は少なくないようです。
健康な爪は「ピンク色で、表面はなめらか」。ピンク色をしているのは、奥の皮膚が透けて見えるからです。
一方で、白っぽい、縦ジワが入ってざらざらしている、爪が反っている……そんな異常があったら、もしかしてカラダに何らかの異変が起こっているサインかもしれません。
実際に、爪の異常とカラダの異変にはどんな関係があるのでしょう。
爪が反り返る、白っぽい……そんなときは?
一般に爪と体の不調とは、次のような関係があるとされています。
- 爪が反り返っていると「鉄欠乏性貧血」の可能性あり
- 白っぽかったり、すりガラスのように半透明になっていたりすると、「肝臓などに問題」がある可能性あり
- 白い斑点がたくさん出ていたら、「肝臓や腎臓に問題がある」可能性あり
もちろん、病気かどうかは自己判断しないで、気になる異常があったら皮膚科などで診てもらうことが大切です。
ちなみに漢方の「四診(ししん)」の一つである問診でも、爪の状態は重視。
特に爪は漢方医学でいう「血(けつ)」と関係があると言われ、爪が割れていたり、爪の根元にあたる爪床(そうしょう)に異常があったりした場合、あるいは爪が赤っぽく見える場合は、血の異常を示すサインとされています。
ストレスで知らないうちに爪を噛んでいるケースも
このほかに、意外と知られていない現代人ならではの爪トラブルも。
それは「噛み爪」というもので、ストレスで知らず知らずのうちに爪を噛んだり、いじったりすることで、爪が薄くなったり、黒くなったりしてしまうのだそう。
爪は意外とデリケートなので、習慣的に触っているだけで、色がくすんだり、形が変わったりしてしまいます。
そんな噛み爪対策にオススメなのが、「マニキュア」です。色つきでなくてもOKで、ケアをしているという実感と、指先に意識が向くので、噛みグセがなくなっていきます。
厚い、黄色くにごる、縦ジワの理由はアレだった!
そもそも爪は皮膚の仲間で、角質が厚く、固く変化したもの。
手の爪は1日約0.1ミリ、足の爪は約0.01ミリ伸びるそう。
また、加齢によって厚く、黄色くにごり、縦ジワが入ってくるため、指先で年齢が分かってしまうということも!
おしゃれは指先から。マニキュアやサロンでのケアまではいかないにしても、セルフケアは必要。最近は、爪や根元の甘皮専用のケアグッズも豊富なので、自分なりの方法で指先のケアを習慣づけていきましょう。
医療ライター・山内