漢方ビュー通信

モーニングコーヒーも!?寝起きは避けたい飲み物3選

モーニングコーヒーも!?寝起きは避けたい飲み物3選

朝起きてすぐに冷えた水を飲んだり、目覚ましにコーヒーを飲んだり、健康を考えて野菜ジュースを飲んだりと毎朝何かしらの飲み物を習慣としている人は多いと思います。
ですが、果たしてそれは本当にカラダに良いと言えるでしょうか。

今回は薬剤師である筆者が、朝のドリンクとしては避けたいものを3つご紹介します。

寝起きの「水」も要注意!

寝起きの「水」も要注意!

人間のカラダは、寝ている間になんと1リットル近くも汗をかきます。そのため、起きたてのカラダは水不足状態です。厚生労働省も、脳梗塞や心筋梗塞などの健康障害の予防のために起床時の水分摂取は推奨しています。
しかしながら、“冷えた”水をガブガブ飲みすぎると、逆に内臓を冷やしてしまい消化不良や食欲不振、代謝の低下による疲れやだるさを感じる原因にもなってしまいます。
寝起きの水は、内臓に負担をかけないように常温にしてから飲むか、白湯を飲むようにしましょう。

「朝はコーヒーだけ」は危険?

コーヒーには、カフェインやポリフェノールなどの成分が含まれており、飲むことでさまざまなメリットがあります。
カフェインは、脂肪の燃焼を促進したり、中枢神経を興奮させ眠気を覚ましたり、集中力をあげたり、胃酸の分泌を促進し消化を助けてくれたりします。ポリフェノールは、活性酸素を除去する働きがあるため紫外線からお肌を守りシミ予防にも効果的です。

しかし、朝の空腹時にコーヒーだけを飲むと、胃にとっては刺激が強過ぎることも。特に胃が弱い人は、胃酸の分泌が増え胃酸過多や胃潰瘍などの原因となることもあります。
コーヒーと一緒に少しでも食べるようにしましょう。

野菜ジュースも逆効果!?

野菜ジュースも逆効果!?

市販の野菜ジュースは、ジュースにする過程で食物繊維やビタミン、ミネラルが半分以上失われてしまっていることが多いです。また、果物を含む野菜ジュースは糖質を多く含みます。さらに、食物繊維が少ない野菜ジュースは、血糖値の急な上昇が起こりやすいと考えられます。血糖値の急な上昇は、太りやすくなったり、イライラしやすくなったりと良いことはありません。
可能であれば、野菜ジュースは自家製のものがオススメです。


カラダにとって良いと考え習慣化していたことが、じつはあまりよくないこともあります。
正しい知識をもって健康な習慣を作りたいですね。

Feb 2 2018

薬剤師・大久保 愛

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