冬に食べなきゃ損!絶対食べるべき優秀な海の食材
冬になると海の食材がとても美味しくなりますよね。じつはこの時期の海の食材には、美味しいだけではなく栄養素も抜群に含まれています。外気が冷えてカラダが弱りやすい冬は、美味しいものをたっぷり食べて健康的なカラダを作りましょう。
今回は、美味しい冬の食材の中から特に食べたほうが良い優秀な海の食材を紹介します。
ビタミン豊富な「アンコウ」
アンコウは冬を過ぎると美味しさが半減し栄養価も下がってしまうので、旬である冬には必ず食べたい魚の一つです。
アンコウの価値は“肝”のサイズで決まるとも言われています。美味しいあん肝には脂身が多く感じられますが、そこには脂溶性ビタミンである“ビタミンA”や“ビタミンD”、“ビタミンE”も多く含まれています。ですので、エイジングケアをしたい人や末端の冷えを感じる人にもオススメです。さらに、非常に多くの“ビタミンB12”も含むため、神経の修復や貧血の予防にもつながり、手足の痺れや疲れ目、ふらつきなどにもオススメです。
ぜひこの一番美味しい時期に、カラダも温まる「アンコウ鍋」を食べてみてはいかがでしょうか。
海の完全栄養食「牡蠣(カキ)」
牡蠣は年中食べられるイメージがありますが、冬に旬を迎えるのは牡蠣の中でも「真牡蠣」です。1月から3月にかけては、どの牡蠣も産卵をせず卵も持っていないため、最も身が大きくクリーミーな状態になります。牡蠣の味や栄養は産卵時期により変動しますが、冬の時期はさらに美味しく、栄養の豊富な牡蠣を食べられるベストシーズンといえます。
また「海のミルク」とも呼ばれる牡蠣は、現代人に不足しやすい亜鉛や鉄などのミネラル分をはじめ、ビタミンからアミノ酸までたっぷり含むので“完全栄養食”とも呼ばれています。
生ではもちろん、焼き、蒸しでも美味しい牡蠣を、疲労や免疫が低下したと感じた時などには率先して食べましょう。
脂には優秀な成分がたっぷり「ブリ」
ブリは、ご存知のとおり出世魚として有名ですが、寒い季節は非常に脂が乗って美味しくなりますよね。じつはこの脂、青魚の脂なのでカラダにとっても良いものです。DHAやEPAを多く含むため脳の働きもスムーズになり、さらに中性脂肪やコレステロールも減らすので、生活習慣病を抱える人にはとてもオススメできる成分です。また、コラーゲンやビタミンも豊富に含まれています。
料理としては、刺身やカルパッチョ、ぶり大根にしても美味しいお魚ですね。
日頃、お肉の脂や揚げ物の油を食べる機会が多い人は、体内の脂質のバランスが乱れやすく、DHAやEPAなどの脂質を意識して食べる必要があります。ブリを発見したら、食べる習慣をつけてみましょう。
その他にも、カニやコハダ、ワカサギ、サワラなど冬ならではのお魚はたくさんあります。旬の食材はどれも美味しくその季節の体調に良い効果をもたらしてくれます。
今しか食べられないものを美味しく食べて元気に過ごしましょうね。
薬剤師・大久保 愛