漢方ビュー通信

食べると痩せる!?薬剤師が解説「冬瓜」の魅力!

食べると痩せる!?薬剤師が解説「冬瓜」の魅力!

みなさん、食べ続けることで、痩せることができる夢のような食べ物があったらいいなと思いませんか?
じつは、古来中国の薬学書において「痩せたい人は長期間続けて食べた方がよく、反対に太りたい人は食べてはいけない」とされる食材があります。

それが「冬瓜(とうがん)」です。

あまり馴染みがないかもしれませんが、味に癖がなくとても食べやすい食材です。旬は夏ですが、今では一年を通して食べることができます。

今回は薬剤師である筆者が、このダイエットに適した食材「冬瓜」を紹介します。

どうして冬瓜は食べるだけでダイエットができるの?

どうして冬瓜は食べるだけでダイエットができるの?

そもそも冬瓜はカラダを冷やす性質があり、利尿効果と、老化を防ぐ作用があるとされています。特に、カリウムを多く含むことから利尿効果は非常に優れており「水太りのタイプ」に良いとされています。

また、食物繊維を含むため“便秘の解消”にも最適な食材です。便秘には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の比率が大切ですが、冬瓜はその割合が2:1とベストの比率だと考えられています。

そして、最も注目すべきはカロリーの低さ。冬瓜は全体の95%以上が水分で、100gあたりのカロリーはたったの16キロカロリーほどなので、つい食べ過ぎてしまうタイプの方にもオススメです。

さらに、漢方薬の原料となる生薬において、冬瓜の種は「冬瓜子(とうがし)」という名前で扱われており、下腹部痛のある月経不順や便秘などに用いられる「大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)」などの漢方処方に配合されます。

しかし、冬瓜はカラダを冷やす食材なので、下痢が続いている人や冷え症の人は食べ過ぎに注意しましょう。

冬瓜の食べ方

冬瓜の食べ方

多くの人が、冬瓜を食べる時には厚い皮を剥き、種、わたを取り除いて食べようとするのではないでしょうか。
しかし、じつは冬瓜は“まるごと”食べることができるのです!

その冬瓜の食べ方ですが、まずわたと種の3つに分けます。冬瓜は大きい野菜なのでカットしてからそのまま冷凍保存しておくと便利です。

わたと種・実の部分は、味噌汁や煮物に入れるのがオススメです。
次に、皮の使い方です。簡単なのは、皮を千切りにして使う方法です。ふだん作る炒め物、例えばきんぴらごぼうや切り干し大根に具材として加えるだけです。

この2品にメインのタンパク質を準備すると簡単に一食完成しますね。


味に癖がなく料理に取り入れやすいのが冬瓜の魅力です。
ぜひ、ふだんの食生活に積極的に取り入れて、日々のダイエットに役立ててくださいね。

Mar 13 2018

薬剤師・大久保 愛

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