梅雨の時期に気をつけたい髪のケア

ジメジメした季節は、油断するとさまざまなモノが臭くなります。
その代表として洗濯物などがありますが、髪の毛まで臭くなる経験をしたことはありませんか?
髪の毛は、服と違って着替えることもできないので、“正しいケア”が大切になります。
今回は、薬剤師である筆者が、髪の毛が臭くなる理由とNG習慣5つを紹介します。
髪の毛が臭う理由

頭皮の嫌な臭いは、皮脂の酸化、汗や老廃物を分解する“常在菌”によって発生します。
この常在菌は、湿度が高くて蒸れている場所を好みます。
また頭皮は、カラダの中でも皮脂腺が多い部位なので、他と比べても、特に皮脂分泌の多い場所となります。
したがって、頭皮の湿度が上昇している時は、臭いが発生しやすくなるのです。
さらに、空中に浮いている臭い物質は、髪の毛が湿っている時に付着しやすい特性があります。
これらの条件が揃うのが梅雨の時期。
臭いが気になって、香水やコロンなどで誤魔化そうとしても、消臭効果が無いので、逆にそれぞれの臭いが混ざり合って余計に臭くなってしまうことも…。
髪の毛が臭うNG習慣5つ

NG.1 寝る前のシャンプーより朝シャン
シャンプーは朝派、という方は注意が必要です。
ズバリ、シャンプーは寝る前がオススメ。
なぜなら、日中についた汚れや皮脂、スタイリング剤は、その日のうちが落ちやすいからです。
また、ブラッシングで埃などを落とし、しっかり水洗いしてからシャンプーをするのもポイントです。
NG.2 髪の洗いすぎ
髪を洗いすぎると、皮脂バリアが失われ、頭皮の乾燥を招きます。
その結果、乾燥を防ぐために皮脂の分泌が過剰になり、臭いの原因となってしまいます。
NG.3 毛先ばかりを乾かす
髪を乾かす際に、毛先を中心に乾かしている方はいらっしゃいませんか。
じつは、この乾かし方もなるべく避けたいNG行動です。
なぜなら、毛先を中心に乾かしていると、肝心の根元が半乾きの状態になってしまうからです。
湿った頭皮は菌が増殖しやすく、臭いの原因となってしまいます。
タオルドライをしてから、根元中心に乾かしていくのがオススメです。
NG.4 枕カバーが汚れている
いくら髪をキレイにしても、髪が触れる枕カバーに皮脂や雑菌がたっぷりついていては意味がありません。
こまめに洗うようにして、清潔を保ちましょう。
NG.5 偏った食事
インスタント食品やファストフード、揚げ物、ラーメンなどの油の多い食事や動物性のタンパク質は、皮脂の分泌を促進してしまいます。
思い当たる人は注意しましょう。
中には、知らず知らずのうちにやっていた行動もあったのではないでしょうか。
普段の生活を改善することでも臭い対策は十分可能です。
少しでも気になる方や不安な方は、以上のことに注意して実践してみてくださいね!
薬剤師・大久保 愛