梅雨の時期は要注意!あなたの足にも水虫菌が!?
夏に向けて、サンダルやミュールなど、素足になる機会も増えてくる季節です。
しかし、その“素足”…自信ありますか?
足の悩みで意外と多いのが「水虫」。
ジメジメしてくる梅雨から夏にかけては、“水虫菌”が増殖しやすい季節でもあります。
また、水虫は一度なってしまうと、完治まで時間がかかる病気です。
今回は、薬剤師である筆者が、梅雨の時期に増殖しやすい“水虫菌”について紹介します。
水虫の正体は?
水虫は“白癬菌(ハクセンキン)”というカビの一種です。
この菌は、皮膚の角質層に寄生し、高温多湿の環境で繁殖していきます。
手やカラダにも感染しますが、ほとんどは足です。なぜなら、靴の中はむれやすく、菌にとって過ごしやすい高温多湿の環境が作られるからです。
また、季節的には梅雨から夏の間が一番増殖しやすい時期になります。
ちなみに、感染する確率が上がるのは、菌が皮膚に付着した状態で、長時間、高温多湿の環境におかれた場合です。
白癬菌が厄介なのは、慢性化してしまうことと、感染したことを自覚できないケースがあることです。じつは、感染しても痒みを伴わない場合もあり、知らないうちに菌を周囲にばらまいてしまっていることもあるのです。
水虫を確認するには、専門医や医療機関で、その部分の皮膚を剥ぎ取り顕微鏡で調べる必要があります。
自己判断で市販薬などを使用すると、症状が悪化してしまうこともあるので、まずはしかるべき場所でしっかりと確認をするようにしましょう。
簡単にできる予防習慣
まずしっかりと理解しておきたいことは、水虫は、白癬菌に触れた瞬間に発症するのではなく、菌が育ちやすい環境に長時間付着しているときに発症しやすいということです。
菌が付着しやすい場所として、大勢の人が裸足で過ごすカーペット、スリッパ、足拭きマットなどが挙げられます。
温泉施設やジム、病院、居酒屋など思い当たるところはたくさんありますよね。
そのような場所に行った後は、念入りに石鹸で洗うように心がけましょう。
それでは、簡単にできる予防習慣を紹介していきます。
1)同じ靴を2日連続で履かないようにする
梅雨の時期はジメジメしているので、靴に前日の湿気が残っていることがあります。
違う靴を履くことをオススメしますが、どうしても続けて履きたいのであれば、しっかりと乾燥させてから履くようにしましょう。
2)床の掃除をこまめにする
他に同居人やペットがいる場合、床に白癬菌が付着していることがあります。
床の掃除はこまめにするようにしましょう。
3)足の指の間を洗う癖をつける
汚れの洗い残しは水虫を発生しやすくしてしまいます。特に、足の指の間など、洗い残しやすい部分は意識して洗うようにしましょう。
一度かかってしまうと治りにくく長期化しやすい水虫。
しっかり予防する習慣を身につけること、そして、感染したかもしれないと感じたら早めに専門医や医療機関で受診して対処しましょう。
薬剤師・大久保 愛