体臭が気になる!?においの原因を紹介!
汗をかいた後に、人が近づいてきたりすると心配になってしまう方も多いのではないでしょうか。
自分の“におい(体臭)”はわかりづらいし、なおさら自信のある方も少ないと思います。
じつは体臭はその時の体調が影響しているのです。
今回は、薬剤師である筆者が、不快な体臭が発生するパターンを5つ紹介します。
匂う体臭の原因は?
体臭は汗や皮脂の分泌により発生しますが、ストレスを感じている時や疲労を感じている時、お酒などで肝臓が弱っている時などで、においの性質が変わることがあります。
1)緊張やストレス時の汗
緊張している時やストレスが溜たまっている時は、交感神経が優位になり男性ホルモンの分泌が増えます。
その結果、皮脂の分泌が増え、いつもよりもベタベタした汗となって、においの原因となる雑菌の繁殖が増えてしまいます。
さらに、皮脂は酸化しやすいため、緊張やストレス時の汗はよりにおいがきつくなってしまうことがあります。
2)疲労が溜まっている時の汗
疲労時の汗は、アンモニア臭を伴う特徴があります。
特に、内臓が疲れている時は、体内のアンモニアを分解しきれず、残ったアンモニアが汗に混ざり、それが分泌され体臭となります。
また、エアコンの効いた環境に長時間いたり、運動不足だったりすると、汗腺の機能が低下してしまうので、老廃物をため込みやすくなります。このような状態で汗をかくと、においのきつい体臭になることもあるので注意しましょう。
3)肝臓が弱っている時の汗
肝臓は解毒作用がある臓器として有名ですが、じつはにおいの原因となる物質も分解し、排出してくれています。
しかし、この肝機能が低下した状態で汗をかくと、体臭が発生してしまいます。
また、肉や魚などの動物性タンパク質の摂取が多いと、肝臓が酷使されて同様のにおいを発生することもあります。
4)お酒が残っている時の汗
お酒が体内で分解されると、アセトアルデヒドや酢酸に変わりますが、においの原因となるのはアセトアルデヒドです。
お酒に弱い人は、アセトアルデヒドを分解する力が弱いため、体臭を発しやすくなってしまいます。
5)自臭症の場合
自分のにおいが気になりすぎて、不安を感じてしまう方がいます。
これを「自臭症」と呼び、潔癖症や完璧主義、繊細な方に多く、他人に臭いと思われているのではと過剰に考え、対人恐怖症のようになってしまう症状のことです。
この場合の一番の解決策は、臭くない根拠を見つけてそれを受け入れることです。つまり、自分の中での意識付けが大事なのです。
でも、意外と自分が気にするほど周りの方々は感じていないものです。
どうしても心配であれば、においを数値化できる機器でチェックしたり、身近で相談しやすい人に体臭をチェックしてもらうのが良いでしょう。
周りを不快にさせる体臭にはさまざまな原因がありますので、自分はどのタイプに
当てはまるのかを見極めて的確な対策を取りましょう。
薬剤師・大久保 愛