メニュー

毎日のお手入れはNG? 間違いだらけの耳掃除

毎日のお手入れはNG? 間違いだらけの耳掃除

耳から出る分泌物+ホコリ=耳垢

お風呂上がりには、必ず綿棒でスッキリ!

そんな耳かき習慣がある人は要注意。耳掃除のしすぎによって、かえってトラブルを招いているかもしれません。

そもそも耳は、聴覚をつかさどるだけでなく、カラダの平衡感覚などにも関わる大切な器官。耳はカラダの外側から「外耳」「中耳」「内耳」の3つに分かれていて、それぞれに役割があります。

例えば、外耳は外に出っ張っている「耳介(じかい)」と、鼓膜までの「外耳道」から成り立っていて、空気中を伝わってきた音波を鼓膜に伝えたり、異物が入ってくるのを防いだりしています。中耳は鼓膜から奥の部分で、音の伝導に関わっています。内耳は中耳のさらに奥の、渦巻き状の「蝸牛(かぎゅう)」などが存在している部分。平衡感覚などに関わっています。

耳から出る分泌物+ホコリ=耳垢

あなたの耳垢は乾燥?しっとり?

このうち、耳あか、つまり「耳垢(じこう)」ができるのは、外耳の部分。外耳道にあるアポクリン腺という汗腺から出る分泌物と、外界から入ってきたホコリ、剥がれた皮膚などが混ざり合ってつくられます。

ところで、耳垢にもいくつかタイプがあることをご存じでしょうか。

耳垢には大きく分けて「乾性タイプ」と「湿性タイプ」があり、前者はさらに「粉タイプ」と、かさぶたのような「抜けがらタイプ」に分かれるそう。日本人の多くが乾性タイプですが、湿性タイプを併せ持つ人も。遺伝によるところが大きく、アポクリン腺からの分泌物が多い人は、それだけ湿性の耳垢になりやすいようです。そのほか、生活環境や耳の形などの要因が関係しています。

耳掃除の面で言えば、粉タイプの耳垢は細かくサラサラしているため、奥(鼓膜側)まで入りやすく取りにくい。これに対し、抜けがらタイプは固まりになっているぶん、取るのがラクなようです。一方、湿性タイプの多くはベトベトした黄色いアメ状で粘着性が高いため、こちらも掃除はたいへんです。

 

耳掃除はタイプに合わせたグッズを

耳掃除はタイプに合わせたグッズを

耳掃除をするときは、自分の耳垢タイプに合ったケアグッズを使うのが鉄則。乾燥タイプは粘着性のある綿棒やブラシがついた耳かき、しっとりタイプは乾いた綿棒やスプーン型の耳かきなどがオススメです。

ちなみに、一度使った耳かきは石けんで洗うこと。家族で共有するのは、感染などの面から絶対NGです!

耳掃除の頻度はどのくらいがいいの?

耳掃除をするとスッキリして気持ちのよいものですが、やりすぎは禁物。外耳や鼓膜をつついて傷つけている可能性があります。

外耳の皮膚はとても薄いため、簡単に傷が付きやすいそう。その傷から細菌や真菌が入り込めば、外耳炎などの炎症を起こしてしまう危険性もあります。さらに、外耳はホコリなどの異物を外に追い出す自浄作用がありますが、頻回な耳掃除によって、自浄作用が低下するおそれもあるようです。

耳掃除の回数は耳垢の溜まり具合にもよりますが、1~2週間に1回で十分。

方法は、

できるだけ小さなケアグッズを使う 
耳の奥に入れすぎない
やさしく挿入し、周りをぬぐうように静かに引き抜く
できればお風呂上がりに行う

のがポイント。ガサガサという音は鼓膜をつついた音なので、入れすぎサインです。

一方で、掃除をまったくしないのも問題。耳垢塞栓(じこうそくせん)といって、耳垢がつまる病気になれば、難聴や耳痛、頭痛、めまいなどの原因にも。

漢方医学的には、耳は生命エネルギーである「」に関わっていて、耳の不調は気の滞りが悪くなる「気うつ」と捉えています。適度な耳のお手入れで、しっかり気を巡らせることも大事ですね。