漢方ビュー通信

むずむず脚の悩みは、気兼ねなく相談を!

むずむず脚の悩みは、気兼ねなく相談を!

夕方から夜にかけて、足の表面ではなく内側に感じる違和感…
例えば、ムズムズや、何かしらの不快感などで、著しく睡眠の質が下がってしまっている人はいないでしょうか。
このような状態を、一般的に睡眠関連運動障害として、「むずむず脚症候群」または「レストレスレッグス症候群」などと呼んでいます。

これらの原因には、神経伝達物質のひとつであるドパミンの問題や栄養不足、遺伝などさまざまなことが考えられています。

今回は、薬剤師である筆者が、なかなか検査結果にも異常が現れにくい、むずむず脚症候群について解説します。

睡眠を妨げるむずむず脚症候群

むずむず脚症候群は、虫が足を這っているようにムズムズ感じる、熱もしくは冷えを感じる、ピリピリとした痛みを感じるなど、人によって個人差があります。
これらの不快感は、足を動かしたりすることで、軽減され次第に消えていきます。

そして、特に夕方から夜の時間帯に起こることが多く、カラダを動かしていない時や寝ている時などに感じやすいようです。そのため、睡眠の邪魔になるといった悩みが多く聞かれます。
また、妊娠中の女性や、60〜70代の女性に発症するケースが多いとされています。

なぜ男性よりも女性に多い?

なぜ男性よりも女性に多い?

じつは、むずむず脚症候群が起こる原因ははっきりと解明されていません。
ですが、鉄欠乏性貧血や葉酸欠乏、糖尿病、関節リウマチ、下肢静脈瘤などの疾患、アルコール、カフェイン、医薬品などが原因のひとつになると考えられています。

女性に発症するケースが多いのは、鉄が不足しやすく、ホルモンバランスの変化もあるためで、妊婦の約1割が発症するともいわれています。
また、10歳以下の子供に発症する場合は、遺伝的要素が大きいといわれています。

医薬品による発症原因には、ドパミン阻害薬や抗精神病薬、抗うつ剤、抗ヒスタミン薬など。
そして、疾患によるものとしては、腎機能障害を持った人や、末梢神経障害、パーキンソン病の人などに起こることもあります。

日頃からできる対策

原因を取り除くことが一番ですが、他に抱えている病気の治療や生活スタイルによっては難しいかもしれません。症状によっては、薬物療法も用いられますので、かかりつけの医師や神経内科に相談してみましょう。

ふだんからできる対策としておすすめしたいのが、鉄不足の解消です。
鉄を多く含む動物性たんぱく質や、鉄の吸収を上げるビタミンCを含む食材などを積極的に摂るようにしましょう。
逆に控えたいのが、カフェインやアルコール、ニコチンです。

また、漢方医学では、むずむず脚症候群を不定愁訴の一種として考えます。
これは、漢方が得意とするところで、貧血やしびれ、熱感などの不快感を緩和しながら、精神的な安定を促す手助けをしてくれます。
漢方に興味がある人は、一度お近くの医師や薬剤師に相談してみるのもよいかもしれません。

「気(き)」の不調には漢方薬を

足のむずむずで睡眠障害を起こしている人は、それがきっかけでさらに深刻な病気に発展してしまう場合もあります。
これくらいの症状で、わざわざ病院に行くまでもないと思うのではなく、違和感を感じたときは、早めに医療機関に相談し、原因の排除、不足している栄養素を補う、漢方薬などのサポートで早期改善を目指しましょう。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)


こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介

https://www.kampo-view.com/clinic

Jul 31 2020

薬剤師・大久保 愛

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