漢方ビュー通信

飲み方は?受診のコツは? KAMPOの素朴なギモンに答えます!

飲み方は?受診のコツは? KAMPOの素朴なギモンに答えます!

食前あるいは食間に、水か白湯がキホン

漢方って興味はあるけれど、ちょっと面倒くさい……。そんな人も多いのでは?

今回は、漢方の“キホンのキ”について、わかりやすく説明させていただきます。
まず、服用のタイミングですが、一般的には「食前または食間」になります。食後に飲むケースが多い通常の薬とはちょっと違うので、ご注意を。
食前」とは食事の30分以上前のこと。また「食間」については食事中とカン違いしやすいのですが、食事と食事の間という意味で、食後2時間くらいが目安です。
病院で処方されたり、薬局やドラッグストアで購入したりする漢方薬は、飲みやすく加工されたものがほとんど。飲むときは、コップ1杯程度の水白湯(さゆ)で服用します。
牛乳やジュース、コーヒー、お茶などと一緒に飲むと、薬の成分が変化したり減少したりすることもあるので、避けたほうがいいでしょう。

食前あるいは食間に、水か白湯がキホン

受診はできる限り「すっぴん」「空腹」で

漢方に詳しい医師のもとで診てもらうときは、こんな受診ポイントを覚えておくとよいかも。

まず、病院に行くときは、できる限り「すっぴん」で。
お医者さんの前で素顔なんてさらせられないわ! などと思う人もいるでしょうが、漢方の診察の一つ「望診(ぼうしん)」では、患者さんの様子や顔色などを診ていきます。
ばっちりメイクだと顔色や表情などがわからないので、よろしくないというわけ。
また、食事直後の、おなかいっぱいのときよりは、空腹時や食事前の受診のほうがベター。
これは、おなかの緊張の仕方や押したときの反応などを診る「腹診(ふくしん)」をするためで、満腹時は正しい診察がしにくいのです。
服装も、ワンピースのような上下がつながっているものよりも、シャツとスカートやパンツのように、簡単におなかを出せるほうがいいかも。

受診はできる限り「すっぴん」「空腹」で

KAMPOライフだけど漢方薬だけに頼らない

KAMPOが大事にしているのは、ココロとカラダの調和
その人の体質や抱えている問題によって、ココロやカラダがどうバランスを崩しているのかをみて、そのバランスを整えていく治療を進めていきます。
そのために用いられる“ものさし”が、「気・血・水(き・けつ・すい)」や「虚・実(きょ・じつ)」といった指標です。
ただし、漢方薬は、あくまでもそのアンバランスを改善するお手伝いしているにすぎません。
KAMPOでは、睡眠や食事、運動、ストレス、冷え予防などなど……、なぜ自分がバランスを崩してしまっているのか、“ものさし”を手掛かりに見つけていきます。
でも、それらを実践するのは自分自身。
不調をとって、元気に過ごすためには、漢方薬まかせではなく、日々の心がけも欠かせないのです。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

Feb 10 2017

医療ライター・山内

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