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漢方ビュー通信

足の指を自由に動かせますか?健康寿命と足の関係とは

足の指を自由に動かせますか?健康寿命と足の関係とは

「私のカラダはだいじょうぶ!」
自分のカラダは健康だと思って、日々何気なく過ごしている人は特に気をつけてください。
人間は、日々年老いていくので、一生付き合っていく自分のカラダを大事に労ってあげなくてはいけません。

例えば、日常で姿勢が悪い状態で生活していると、骨が曲がってしまい神経を圧迫する原因になってしまいます。また、運動不足だったりすると、筋力が低下しカラダや内臓を支えづらくなったりする場合もあります。
そういった状態をそのまま放置していると、自律神経に影響が出たり、呼吸が浅くなって代謝が低下したり、臓器の働きが低下したり、骨盤が曲がり痛みを生じたり、どんどん症状が悪化していく恐れも…。

そこで今回は、あまり知られていない、健康寿命や老化に大きく影響する「足裏」について解説します。

足の裏には感覚を受容するセンサーが!

年齢を重ねると、小さな段差でつまずいたり、何もない所で不意に転んだりと、足元がおぼつかなくなってくるものです。

なぜ、こういった現象が起こるのでしょうか?

当然、筋力の低下も大きな原因のひとつですが、じつは“大事なセンサー”が衰えていることも問題と考えられています。

この大事なセンサーのことを「メカノレセプター」といいます。

メカノレセプターは、感覚を受容するセンサーで全身に存在していますが、足の裏(特にかかとや足の付け根、足の親指)にその多くが存在しているとされています。
ですから、足の巻き爪やタコ、魚の目、外反母趾、偏平足、かかとのひび割れなど足の裏に問題を抱えている人は、センサーが鈍感になっているかもしれませんので注意が必要です。

他にも、片眼を閉じた状態で立つ姿勢がキープできなかったり、足の指をグー・チョキ・パーのように思うようにコントロールできなかったりする人は、メカノレセプターが活性化できていない状態かもしれません。そうなると、バランスが取りづらく、思ったように足が上がっていなかったりするため転倒しやすくなります。

健康維持に関係がある「バランス」とは!?

健康維持に関係がある「バランス」とは!?

バランス」は日常生活を送るのに、非常に大事な要素のひとつです。
例えば、バランスが取れていない場合には、カラダが歪み左右アンバランスに筋肉を使ってしまいます。すると、筋肉のよく使う部分だけが緊張したり、関節まで固まり動きが悪くなってしまったりすることがあります。
さらに、バランスの悪い人は良い人に比べて、足底の温度が3、4℃も低いとされ、足冷えの原因にもなるといわれています。

そして、バランスが乱れた足の踏み込みは、脊柱や胸郭、骨盤などに負荷を与えます。
これによって、肩こり・腰痛が起こるだけではなく、呼吸が浅くなって代謝が低下したり、自律神経が乱れたり、内臓や血管が圧迫されたりとさまざまな不調の原因へとつながっていくのです。

つまり、バランスが取れた正しい歩行は、若々しく健康維持をすることにつながっているといえるでしょう。

「腎」の働きを強くして、生活の質を上げましょう

腎

このように、足の裏を思うようにコントロールできない人、足を踏みしめている感覚がない人は、老化を加速させている可能性があります。
では、漢方医学では、この老化についてどのように対処していくのでしょうか。

漢方医学の考え方では、「腎(じん)」の働きを強くしていくことがエイジングケアにつながるとされており、そのためには、足腰が強くあること、骨が丈夫であることが大切であると考えられています。そして、足裏への刺激は骨代謝の正常化にもつながるとされています。

したがって、老化を緩やかに、健康年齢を若い状態で保ちたいと思っている人は、足の指を動かしたり、足裏をマッサージしたり、片足立ちトレーニングをしたり、素足で歩いたり、つま先立ちをしたりと、足の裏への刺激を意識的に行ってみることがおすすめです。
また、女性の場合、更年期や閉経を迎えた世代の人は、ホルモンの変化により骨密度が低下し、老化現象が加速しやすいので気をつけましょう。
足裏へのアプローチ以外に、漢方薬を用いて、老化による足腰の不調や自律神経の乱れの対策も取ることができるので、自分だけで対処できない時は、医師や薬剤師など専門家に相談してみるのがよいでしょう。

自分のカラダと上手に付き合っていく方法を探すことは、生活の質を上げるうえで必要不可欠です。
人間は、だれでも平等に老化していきます。
どのように加齢と付き合っていくかは自分次第なので、ちょっとした工夫の積み重ねやケアを続けていくことが、未来の自分のカラダを支えてくれると信じて、日々努力していきましょう。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介
https://www.kampo-view.com/clinic

Nov 5 2021

薬剤師・大久保 愛

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