リモートワークでも太らないカラダを目指そう
リモートワークでの体重増加は平均5.6kg
リモートワークで太ってしまった!そんな悩みを抱える人は少なくありません。
今年9月に食品会社が全国の20~60代の男女、計500名を対象に実施したインターネット調査では、なんと3人に1人の割合で体重が増えていることを実感。体重増加の平均は5.6kgにものぼりました。
体重が増える要因にはいくつかありますが、大きいのはやはり新型コロナによるリモートワークによる運動不足でしょう。通勤による運動が丸々なくなったわけですから、それだけ消費カロリーも少なくなっています。歩いたり、階段を上ったりする機会も減ったので、筋肉も減りがちです。
加えて、ストレスなどでついつい過食していれば、完全にカロリーオーバーです。
肥満はメタボリックシンドロームの要因のひとつであり、糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病のリスクファクターでもあります。また体重増加は腰やひざにも負担をかけるため、腰痛やひざ痛の原因にもなります。
リモートワークが中心になっても太りにくい生活を
今後、新型コロナの感染状況がどうなるにせよ、多くの業種がリモートワークで仕事をする時間が増えることは間違いありません。つまりこれが日常であり、この状況でも太りにくい生活、カラダを作ることが必要になります。
まずは、定期的に運動する習慣を作ること。そして、それ以外の場面でも、こまめにカラダを動かすようにする、ストレス食いを止める…といったことが大事になります。
最近は、スマホなどのアプリに1日の歩数や体重などを記録し、がんばりの程度によってポイントなどが付与されるサービスも続々登場しているので、三日坊主になりがちな人は、こうしたものを活用するのもいいかもしれません。
これからは「宅トレ」でカロリー消費を
このタイミングでウォーキングやランニングを始めたという人もいるでしょう。
好きな時間に好きなだけカラダを動かすことができるので、まさにウィズコロナ、アフターコロナにピッタリの運動です。スマートウォッチなどと連動させれば、心拍数や距離、速度などもわかるので、日々の健康チェックがより楽しいものになります。
ですが、自分に合った運動を探せない、見つからない…という人もいると思います。そこでおすすめなのが、「宅トレ」です。
宅トレとは、自宅でできるエクササイズのことで、動画サイトにはストレッチや筋トレ、ダンスエクササイズなどのさまざまな動画がアップされているので、自分でもできそうなもの、お気に入りのものを見つけて試してみるのはいかがでしょうか。
生活習慣の改善でも痩せない!そんなときは…
こうした生活改善を図ってもなかなか体重が落ちない…。そういうときには漢方の力を借りるという手もあります。
漢方では「証(しょう)」というその人の持つ体質や特徴、症状などをもとに処方が決まります。
例えば、体格がよくて、体力がある人は「実証(じっしょう)」、体力があまりなくて、弱々しい人は「虚証(きょしょう)」となります。
肥満の場合は、筋肉質な固太りやむくみを併せ持つ水太りなど、その人の証や肥満のタイプに合わせて漢方薬を選択することが多いです。具体的には、実証の人には「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」や「大柴胡湯(だいさいことう)」が、虚証の人には「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」などが用いられます。
漢方薬に興味がある人や、自分がどのタイプに当てはまるのか分からない人は、かかりつけ医に相談したり、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談してみましょう。
ご存じですか?
医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)
参考
『決定版 漢方』花輪壽彦監修
『漢方でみんな元気』主婦の友生活シリーズ
こちらも参考に!
漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介
https://www.kampo-view.com/clinic
医療ライター・山内