冬の楽しみ、ココロとカラダに効くお風呂の入り方

毎日湯船に浸かる人は昨年より増えている
リモート生活が当たり前のようになった今日、おうち時間をどう過ごすか、いろいろ工夫されている人も多いでしょう。特に気温が低くなるこの季節は、入浴時間を楽しむ人が増えているようです。
2021年3月に入浴剤を扱うメーカーが行った調査によると、週に7日以上湯船に浸かった入浴をしている人が回答者の5割を超え、前年よりも増えていることが明らかになりました。また、10分以上お風呂に浸かっている人も少なくありませんでした。
まさに、多くの人がお風呂時間を楽しんでいることがみてとれます。
入浴でココロとカラダのスイッチの切り替える
自宅での入浴に限らず、銭湯や温泉でもそうですが、朝風呂だとカラダや頭がシャキッとし、夜の入浴ではココロとカラダがリラックスします。
それくらい入浴という行動はココロとカラダのスイッチの切り替えに役立っているといえます。
特に今注目されているのが、深い睡眠との関係でしょう。
私たちのカラダは体内時計の仕組みによって、夜になると自然に体温が下がり、眠くなっていきます。その体内時計の仕組みをサポートするのが入浴です。
夜、少しぬるめの湯に浸かると副交感神経が優位になり、「おやすみモード」のスイッチが入ります。その仕組みは次のように考えられています。
入浴が質のよい眠りをもたらす理由とは?

お風呂に入るとお湯の熱で体温が上昇します。
その後、湯船から上がると血管が拡張したままになるため、温まったカラダから熱が一気に放散されます。その結果、「体温が下がって眠くなる」のです。
寝る2~3時間前の入浴は寝付きをよくするとされていて、逆に寝る直前の入浴は眠りを浅くするため、お勧めできないようです。
ちなみに、「お風呂に入ると疲れがとれるから眠れる」という考え方もありますが、これは正しいとも正しくないとも言えるそう。
というのも、入浴で得られるのは精神的なものが大きく、リラックスや気分転換などはできますが、基本的にカラダの疲れをとるためには睡眠の方が大事になります。
ただ、その睡眠の質をよくしてくれるのが湯船に浸かった入浴なので、お風呂に入ることでカラダとココロ、両方の疲れを癒やしてくれるというのは、あながち間違いではないかもしれません。
日本の伝統文化。冬はゆず湯に入って温まろう
日本では、冬至はゆず湯、端午の節句(5月5日)はしょうぶ湯…という文化があるように、お風呂に薬効のある植物などを入れて、健康効果などを高める工夫がされてきました。
実際、ゆず湯に入ると、カラダが温まった状態が持続するという実験結果などもあります。先人達の知恵には脱帽です。
こうした効果はゆずに限らず、ほかの柑橘系のくだものでも応用がきくとのこと。柑橘系の代表格、ミカンの皮は「陳皮(ちんぴ)」といい、漢方薬の材料にもなっている生薬です。
寒い時期は、いろいろと入浴剤を試すのも楽しいですが、ちょっとレトロにゆず湯を試してみてもいいかもしれません。
※肌がピリピリすることもあります。肌がデリケートな人はお控えください。
ご存じですか?
医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)
参考
コロナ禍における「バスライフ実態調査」(株式会社バスクリン)
https://www.bathclin.co.jp/news/2021/1102_18400/
eヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart
入浴検定 お風呂の「正しい入り方」(日本入浴協会)
こちらも参考に!
漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介
https://www.kampo-view.com/clinic医療ライター・山内