漢方ビュー通信

風邪を引きやすい人は、免疫のサポートを意識して!

風邪を引きやすい人は、免疫のサポートを意識して!

周囲に風邪を引いている人がいると必ずもらってしまう…治りかけのタイミングで次の風邪をもらってしまう…咳などの症状がいつも長引いてしまう…。
そういったタイミングで、体調が崩れやすい季節の移り変わりを迎えたり、花粉症のシーズンに突入してしまったりと、常にさまざまな不調と戦っていると、楽しむこともできずに時間だけがあっという間に過ぎ去ってしまいますよね。

そこで、今回は薬剤師である筆者が、どんなときも健やかに過ごすために、免疫をサポートして揺るがないカラダをつくる方法について解説します。

風邪を引きやすい人は免疫機能が低下しているかも?

まずは、自分が風邪を引きやすいタイプなのかどうかをチェックしてみましょう。
次の項目に、4つ以上当てはまる場合、免疫機能が低下していることがあり、風邪を引きやすい状態になっているかもしれません。

口内炎やヘルペスなど、口周辺のトラブルが頻繁に起こる
体温が36℃以下になることが多い
極端なダイエットをすることがある
運動する習慣がない
睡眠時間が7時間以下になることが多い
ストレスを感じることが多い
便秘や下痢の症状が起こりやすい
野菜やキノコ類をあまり食べることがない
麺類やパン、お菓子が好き

いかがでしたか?
ウイルスや細菌の侵入から身を守るために、喉や口、鼻、腸管などに粘膜免疫がありますが、粘膜が乾燥している状態ではその機能は低下してしまいます。 また、腸の状態が悪いこと、栄養状態が悪いこと、血流が悪く冷え気味、カラダを修復する睡眠の質が悪いことなども免疫機能の低下につながります。

風邪を引きやすい人は免疫機能が低下しているかも?

免疫機能をサポートするために

前述したチェック項目をひとつずつ潰していくことが、免疫機能をサポートするために役立ちます。
風邪を引きやすい、アレルギーが年々ひどくなってきている、切り傷が化膿しやすい、食当たりしやすいなど、外敵に負けてしまいがちなときには、対処療法だけではなく根本的な解決策も検討していきましょう。

また、食事面での栄養素としては、キノコ類や海藻類、緑黄色野菜がおすすめ。これらは、βグルカンやビタミンD、免疫ビタミンのLPS、βカロテンなどを含むことで、腸内環境や粘膜の状態などを整えて免疫機能の低下を防いでくれます。

自分に合った漢方薬で日々をサポート

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食事や運動、睡眠など、免疫の状態は普段の生活環境に依存します。
しっかりとした生活を送っているはずなのに、なかなか思うように免疫力が高まらないときには、漢方薬を試してみてもよいでしょう。

漢方薬は、自己管理が難しいとされるストレスや睡眠の質の向上、カラダの冷え、運動不足により低下しやすい血流の改善、腸の働きの改善などに対してサポートしてくれるものもあります。
そのほかにも、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」のように、病気と闘う元気の源になる「(き)」を補ったりする漢方薬もあるので、ライフスタイルや個々の体質に合わせて服用することもできます。

カラダをもっと丈夫にしたい、日常生活をもっと快適に過ごしたい人は、日々の生活を改善するとともに、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談して、自分に合った漢方薬を処方してもらうことをおすすめします。

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介

https://www.kampo-view.com/clinic
Oct 28 2022

薬剤師・大久保 愛

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