漢方ビュー通信

男性更年期実態調査、自分は「認めたくない」が多数

男性更年期実態調査、自分は「認めたくない」が多数

男性更年期のアンケート調査を実施

女性だけでなく、男性にも更年期がある――。
少し前から理解が広がりつつある男性更年期の存在ですが、実際に「わがこと」になってみると戸惑うことも多いようです。
では、どんなことが問題になっているのか、どうすれば改善できるのか、株式会社ツムラが、昨年11月に20~60代の男性を対象にしたアンケート調査を実施していますので、「漢方ビュー通信」では2回に分けてその内容を紹介します。

まず、アンケート「男性の更年期に関するイメージと実態調査」の概要ですが、実施時期は2022年11月2日~11月4日。手法はインターネットによるアンケート調査(※)で、全国の20~60代の男性600人が回答しています。なお、このうち更年期の症状を自覚する40~60代の男性は100人ほどいました。
(※調査機関:楽天インサイト)

多くはネガティブな印象を持っているよう

まず、更年期に対するイメージを聞くと、1位が「老化を実感・もう若くはいられない」で73.5%、2位が「自分に更年期が来てほしくない」が70.0%、3位が「更年期になるのは不安、心配」が64.8%で、いずれもネガティブな印象を持つ人が多く見られました。

「知識や経験が蓄積され人生が充実する時期」(32.7%)、あるいは「自分をアップデートできる準備期間」(21.5%)と更年期をポジティブに捉えている人もいましたが、全体からすると少数派であることがわかりました。このほか、62.7%が男性更年期を「ライフステージのひとつ」として客観的に捉えていました。

ちなみに、なぜネガティブに捉えているか尋ねたところ、「更年期をネガティブに伝えている情報に触れたから」(51.4%)という声が少なくありませんでした。メディアの情報の伝え方にももう少し工夫が必要かもしれません。

多くはネガティブな印象を持っているよう

自覚しても「周りには言いにくい」「認めたくない」

続いて、更年期症状を自覚している 40~60代の男性の回答を紹介します。
まず、自分の不調が更年期症状かもしれないと思ったきっかけは、「自覚症状があった」が59.0%、「テレビやSNSなどで男性の更年期を紹介しているのを見て(知った)」が36.0%でした。また、約2人に1人は「自分に更年期症状が出るとは思わなかった」と答えています。

さらに、自身に更年期症状があることを「周りに言いにくい」が63.0%、「認めたくない」が58.0%という結果でした。症状を抱えつつもなかなか人に言えない、認めたくない、男性更年期の実態が浮き彫りになっています。

日本の泌尿器科医療の第一人者のアドバイス

男性更年期に詳しい泌尿器科医の堀江重郎先生は、今回の調査結果をこう見ています。

「若々しくいきいき仕事をする現役世代に対し、更年期には現役を終えつつある世代というイメージがあります。男性は、精神的な苦痛や肉体的な疲労を他人には訴えず、また自分でも認めないという傾向があり、その結果として対処法がわからない、という悪循環に陥りやすいのです」
「健康問題はオープンに話し合うことで、自分に合った解決策やサポートが見つけられる可能性が高まります。無理に打ち明ける必要はありませんが、症状を知ることは大切です」

次の回では、具体的にどのような自覚症状が多いのか、また受診の問題などについて紹介します。

参照

ツムラ「男性の更年期に関するイメージと実態調査」
https://www.tsumura.co.jp/news/topics/item/20221208.pdf

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介

https://www.kampo-view.com/clinic
Mar 3 2023

医療ライター・山内

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