漢方ビュー通信

筆者も体験 アプリで「気・血・水」をチェック!
〜Kampo view Books 気血水チェック紹介〜

漢方で病気をみる「ものさし」が気・血・水

頭が痛い、皮膚に湿疹ができた、不正出血があった…。
こうした不調や症状があるとき、私たちは病院で検査を受けます。そこで何らかの病気が隠れていないかを調べてもらい、もし病気が見つかれば治療をしていきます。
このように西洋医学では検査や診察によって病気を診断し、その病気に応じた方法で治していきます。
一方、漢方医学(東洋医学)にはこれとは別の、病気をみるための「ものさし」があります。それが「証(しょう)」というもので、そのひとつが「気(き)・血(けつ)・水(すい)」です。

気血水

気血水が体内をうまく巡ることで健康が維持される

例えば、気とは「元気」の気や「気力」の気、「気合い」の気というように、目に見えない生命エネルギーのことをいい、自律神経(カラダの機能を調整する神経)のはたらきに近いと考えられています。
また血は、全身を巡ってさまざまな組織に栄養を与える、主に血液のことを指します。
そして水は、血液以外の体液全般に相当し、水分代謝や免疫のシステムに関わっているとされています。

漢方では、この気・血・水の3つの要素が体内をうまく巡ることによって、健康が維持されていると考えます。そして、これらが不足したり、滞ったり、偏ったりしたときに、不調や病気が起きてくるとされるのです。

Kampo view Books 「気血水チェック」とは?

こうした気・血・水の不調は、その人がもともと持っている体質的な影響もありますが、それだけでなく、年齢や季節、その人が置かれている環境、そして女性であれば月経周期によっても変わってきます。
ですから、定期的に自身の気血水の状態をチェックして、不調があればその原因を探ることが大事です。
Kampo Viewの姉妹版アプリ、Kampo view Booksにある「気血水チェック」は、7つの項目の質問に答えると、自身の気血水の状態をレーダーチャートで確認することが可能。いつでも簡単にチェックでき、結果から生活アドバイスやおすすめの食材の確認ができます。
結果の外部リンクでは、漢方について相談できる医療機関も検索できます。

筆者も挑戦 結果は断トツで「気滞」タイプでした…

――というわけで、筆者も「気血水チェック」にチャレンジしてみました。
じつは、昨年末から春にかけてオーバーワーク気味だった筆者。それ以来、「何となく疲れが取れない」問題が生じています。

では、漢方的にみるとどんな問題が生じているのでしょうか。
アプリにある「気血水チェック」の質問項目はシンプルで答えやすく、30秒もかからないうちに結果がレーダーチャートで示されました。
さてさて、私の結果は――。「気滞(きたい)」が断トツで高くなっていました。
レーダーチャートの下には、それぞれの項目についての解説が書かれているので、それを読むと、気滞はエネルギーの元となる気が停滞している状態で、「過度のストレスが原因」とのこと(やっぱり!)。

自分の好きなことを見つけて、リラックスする時間を作ることが大事で、食べものでは柑橘系の野菜、香味野菜、ハーブがよいとのこと。今日からさっそく取り入れたいと思います。
自身の体調を客観的に把握できるので、思わぬ気付きにもつながりそうです。皆さんも、健康管理ツールとしてぜひお役立てください。

まずはぜひApp StoreやGoogle Playで『Kampo view Books』を検索いただき、ダウンロードを。日々の健康管理にお役立てください。(漢方ビューのページ下部バナーからもアクセスできます)

参照

『決定版 漢方』(花輪壽彦監修・新星出版社)

ご存じですか?

医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介

https://www.kampo-view.com/clinic
Jun 20 2023

医療ライター・山内

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