漢方ビュー通信

2023年はインフルエンザが流行 今すぐしたい感染対策

2023年はインフルエンザが流行 今すぐしたい感染対策

コロナに代わってインフルエンザが流行

コロナ禍が収まったと思ったら、巷ではインフルエンザの流行です。筆者のまわりにもインフルエンザを患い、自宅療養されている人がいました。
メディアでは「コロナとインフルW流行か!?」のような見出しもよく見かけるようになり、また、お隣の中国でも感染症がはやっているとのニュースも出ています。
いずれにせよ、冬は感染症が広がりやすい時期ともいえます。しっかり対応していく必要があるでしょう。

インフルエンザはこんな呼吸器感染症

国立感染症研究所のホームページによると、インフルエンザは以下のような特徴を持つ感染症であると紹介しています。

・インフルエンザウイルスを原因病原体とする急性の呼吸器感染症
・主な感染経路は、咳、くしゃみ、会話などにより発生する飛沫による感染(飛沫感染)
・物の表面などに付着した飛沫に触れた手指を介した接触感染もある
・症状は、最初に発熱や頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが現れ、その後に鼻汁や咳などの呼吸器症状が現れる
・いわゆる「通常感冒(風邪)」と比べて全身症状が強い
・通常は1週間前後の経過で軽快する

なお、いくつかの解説記事では、インフルエンザと新型コロナの違いを紹介していますが、感染症研究所は、「症状だけでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との鑑別は困難」としています。

なぜ2023年にインフルエンザが流行?

例年、インフルエンザは冬に流行しますが、今年は夏から秋にかけても発生が確認され、集団感染のため学級閉鎖したというニュースも報じられました。
12月現在も、右肩上がりで患者数が増えています。
この背景について多くの専門家が、「新型コロナの感染症法の位置づけが5類に変更されたこと」との関係を指摘しています。

呼吸器感染症で飛沫感染が主である新型コロナとインフルエンザの予防法は同じです。2類のときは感染対策が強化されていたため、コロナだけでなくインフルエンザも予防できていたけれど、5類になったことで感染が広がったということです。
じつは、これと同じような傾向は日本だけでなく、コロナで制限措置を実施した他国でも見られています。

呼吸器感染症から身を守る方法は?

では、改めてインフルエンザ(新型コロナも!)の感染対策について紹介します。
以下は、「政府広報オンライン」から抜粋しました。

まずは「正しい手洗い」です。気づかないうちに手を口や鼻に持っていくことはよくあることです。その手にウイルスが付着していたら、やはり感染リスクを高めます。
外出先から帰ってきたときや調理の前後、食事前などは石けん(水洗いだけはNG)を使って手を洗うようにしましょう。

日常の健康管理も大事です。睡眠をしっかりとり、栄養バランスの良い食事を心がけます。
部屋の湿度にも注意。空気が乾燥すると粘膜の免疫機能が低下するため、感染しやすくなるそうです。加湿器などで適度な湿度(50~60%)を保つこと。
何より急な発熱や全身の倦怠感、筋肉痛など、インフルエンザのような症状があれば、すぐに医療機関で診てもらうことが大事です。

参照

国立感染症研究所 IDWR 2023年第3号<注目すべき感染症>インフルエンザ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/flu-idwrc/11789-idwrc-2303.html

政府広報オンライン インフルエンザの感染を防ぐポイント
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html

ご存じですか?

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ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)

こちらも参考に!

漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介

https://www.kampo-view.com/clinic
Dec 27 2023

医療ライター・山内

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