月に一度の耐え難い「生理前の眠気」をスッキリ!!
仕事中など、どうしても眠くなることってありませんか?
特に女性は月に一回、耐え難い眠気と戦うことがあります。時期の違い、症状の強弱はありますが、特に眠気を感じるのは“生理前”ではないでしょうか。
今回は、薬剤師の筆者が、この眠気から解放される方法を紹介したいと思います。
生理前に眠気がでる理由2つ
(1)西洋医学的な見方
じつは、女性は生理周期に合わせて2つのホルモンが増減しています。
生理が始まる約2週間前は、「プロゲステロン」というホルモンが増えると同時に、一時減少していた「エストロゲン」というホルモンも増加するため、2つのホルモンのバランスを保つのが難しくなります。
また、「プロゲステロン」は眠気を催すホルモンなので、これらのバランスが乱れると眠気を強く感じやすくなります。
(2)漢方・東洋医学的な見方
「血虚(けっきょ)」という体質の人は、生理前に眠気が強くでると考えられています。血(けつ)は、物事を考えたり集中力を高めたいときに必要とされているものです。この血が不足しやすい生理前に、物事を考えたり集中したりすると余計に眠気が増すと考えられています。
生理前の眠気を予防する方法2つ
(1)西洋医学的予防
ホルモンのバランスを乱さないようにするポイントは、自律神経を乱さないように心がけることです。寝る前に、自律神経を乱すといわれる携帯やパソコンの光を見ないようにしたり、いつも頑張る自分にご褒美をしっかり与え、ストレスを溜めないようにすることも効果的です。
(2)漢方・東洋医学的予防
お菓子やパン、パスタなどの“糖質”をできるだけ控えて、鶏肉やカツオ、納豆など“タンパク質”をしっかり摂るように心がけることが効果的です。
生理前の眠気をすぐに解決する方法3つ
(1)手首を冷やす
(2)椅子から少しだけお尻を上げて座る
空気椅子の状態を1分キープします。 足のももと腹筋が鍛えられてダイエットにもつながります。眠くなくとも毎日取り入れたいくらいです。
(3)ツボを押す
攅竹(さんちく)という、眉の眉間側の先端にあるツボを押します。骨のくぼんだ部分を上に押し上げるように5秒程度押してみましょう。眠気だけではなく、顔のむくみや瞼のむくみの改善、頭痛や眼精疲労にも効果的です。
眠気は眠くなってしまってからでは、なかなか取り除くことができません。しかし、周りからは怠け者やだらしのない人と思われてしまうこともあります。健康な状態であれば、生理前に眠気を感じることは殆どありません。事前に防ぎ、効率のよい毎日を過ごしたいですね。
薬剤師・大久保 愛