薬剤師直伝!つらい「花粉症」対策4選!
花粉症の治療薬には、一般的に抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などがあります。症状が酷ければ酷いほど、薬の作用も強くなり、その中には眠くなったり、のどが渇いたりするものもあります。
ただでさえ鼻水やくしゃみでつらい時に、眠気やのどの渇きを感じてしまっては集中力も落ち、生活に支障が出てしまうことも…。
薬剤師である筆者が“薬の副作用を気にしない花粉症対策”を紹介したいと思います。
目薬で花粉を洗い流す!?
花粉症でつらい部位は?と聞けば常に上位にランクインするのが「目」。
アレルギーを抑える目薬などが市販されていますが、花粉症で悩んでいる人の中には、あまりの痒さに「目を取り出して洗い流したい」と訴える人もいるほど。
そこで、外出中でも“目薬”を使って目についた花粉をとる簡単な方法をお伝えします。
用意するのは、人の涙の性質に近い「人工涙液の目薬」。
これをいつもより多めにさして、垂れてきた目薬を拭き取るとスッキリすると思います。
「人工涙液」の目薬は、目にゴミが入った時やドライアイも改善できて一石二鳥です。
ちなみに、花粉が飛ぶ時期には、なるべくコンタクトレンズはお休みしましょう。花粉が付着したり、乾燥で症状が悪化する場合があります。一時的にメガネに替えたり、花粉が付着しても1日で捨てられるワンデータイプにするなどの対応が安全です。
ワセリンで花粉をブロック
花粉の時期になると、鼻水やくしゃみだけでなく肌が乾燥したり、痒くなったりなどの肌トラブルを感じることはないでしょうか?
それは、花粉が皮膚に付着し、浸透することで起きる「花粉皮膚炎」かもしれません。
対策としては、目の周りや鼻の周りに、皮膚の保護作用のある「ワセリン」を塗るようにしましょう。すると、花粉による肌荒れや乾燥を防ぐことができます。綿棒などを使って鼻の穴に塗っても効果的です。
ミントのお茶とマスクで症状を和らげよう
「ペパーミント」には、花粉症などのアレルギー症状を緩和する働きがあるとされています。含有成分では“メントール”が有名ですが、その他に“ミントポリフェノール”という成分が含まれています。
じつは、それには花粉症の症状を引き起こしているヒスタミンやロイコトリエンなどの刺激物質を抑える働きがあると考えられています。
ペパーミントを上手に摂る方法でオススメなのがミントティー。
他にも、飲むだけではなく、香りとしても花粉症の症状を和らげてくれる作用があるので、使用するマスクにミントのエッセンシャルオイルを少しつけて過ごすのも効果的です。
花粉症には漢方薬も!
花粉症に効果のある代表的な漢方薬は「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」です。
水のような鼻水や痰、くしゃみ、鼻づまり、咳などの症状があるときに用いられ、眠くなる成分は含みません。
その他に鼻づまりやくしゃみ、目の痒みなどさまざまな症状に、体質に合わせて対応する漢方薬があるので、一度、漢方に詳しい医師や医療機関に相談してみるのもよいと思います。
いかがでしたか?
メガネやマスクなど花粉対策はいろいろありますが、少しでも快適な生活を送るために、毎日の過ごし方にちょっとした工夫や注意をするように心がけましょう。
ご存じですか?
医療用漢方製剤はお近くの医療機関で処方してもらうこともできます。
ご自身の症状で気になることがありましたら、一度かかりつけ医にご相談ください。
(すべての医師が漢方独自の診療方法を行うとは限りません。一般的な診療だけで終える場合もあります。)
こちらも参考に!
漢方に詳しい病院・医師検索サイト紹介
https://www.kampo-view.com/clinic
薬剤師・大久保 愛