つぶすのは最悪!「プツっと目立つニキビ」対処方法3つ
朝、鏡をみて顔にポツンとニキビができていると、一気に気分が落ち込みますよね。気になってついつい触って状態を確かめてみたり、つぶしてみたりすることはありませんか?また、なかなか治らないからといってゴシゴシとたくさん洗顔したり、コンシーラーを厚塗りしてしまう人も多いと思います。
今回は、薬剤師である筆者が、顔に目立つニキビができた時の対処方法をご紹介したいと思います。
「ニキビの芯」ってなに?
「ニキビの芯」とは、毛穴に溜まった角質と皮脂の塊です。毛穴から皮脂は分泌されますが、古い角質が毛穴に蓋をしてしまい、その結果皮脂が外に分泌されず、皮脂が毛穴の中に溜まってしまいニキビになります。
新陳代謝の低下、ホルモンの乱れ、自律神経の乱れ、食事の乱れなどが原因で皮脂分泌の多い顔や背中、胸もとなどにニキビができやすくなります。
ニキビをつぶすのは最悪!?
本来は、あまり力を使わずに自然にポロっととれるのが理想です。
手には、必ず細菌がついていますので、ニキビをつぶした時に細菌が侵入してしまう可能性があります。また、ニキビを破裂させた時に皮膚が傷ついたり、炎症を起こしたり内出血させてしまうことも。
膿をしっかりと出し切ることができればまだ良いのですが、出し切ることができなければ再び膿が溜まることもあります。
かといって、中途半端につぶしてしまうと傷がつき、炎症を引き起こすだけでなく再発させてしまったり、さらには色素沈着やニキビ跡になる可能性も……。
ニキビができたときの対処方法3つ
ニキビには大きく分けて4つの種類があり、それぞれ対処の方法が違います。それぞれに合わせた処置の方法をご紹介したいと思います。
(1)白ニキビ
小さな白い点のように見えます。毛穴が角質でふさがり皮脂が詰まっている状態です。乾燥肌と汚れは、毛穴が詰まる原因になります。
低刺激の洗顔と十分な保湿がオススメです。界面活性剤が入っているものは刺激が強く乾燥の原因になることもあります。
(2)黒ニキビ
黒い点のように見えます。白ニキビの表面の皮脂が酸化したものです。
低刺激且つピーリング効果のある洗顔がオススメです。白ニキビとほぼ同じですが、古い角質を剥がしてくれるピーリング効果のある洗顔が効果的です。
(3)赤ニキビと黄ニキビ
赤ニキビはニキビと周辺が赤く盛り上がって見えます。黒ニキビが進行して、アクネ菌が増殖し炎症を起こしている状態です。
黄ニキビは、膿で黄色く盛り上がって見えます。赤ニキビが悪化し、膿ができた状態です。
それぞれ皮膚が敏感になっています。皮膚科で受診することをお勧めしますが、行かずになんとかするならば、悪化させない方法を考えることが先決です。
低刺激で抗炎症作用やビタミンCを含む化粧品がオススメです。刺激を与えてはいけないので、気になっても触らないようにしましょう。
ニキビがなかなか治らない時は、ケア方法に問題があるか、ホルモンの乱れがあるか、食事に問題があるなど原因が様々です。自分の日頃の生活や状態を見つめ適切に対処し、ニキビのできにくい体を作りましょうね。
薬剤師・大久保 愛