漢方ビュー通信
「生理痛への対処法」、薬剤師のオススメは?
「今日だけはやめてっ!」と思った日にかぎって、つらい生理痛で動けなくなってしまった…という経験はないでしょうか。他人と比較できない痛みがゆえに、生理痛で動けないことをなかなか周囲に打ち明けることができない人も多いと思います。
今回は薬剤師である筆者が、生理痛がひどくなってしまった時のオススメ対処法をご紹介します。
ひどい生理痛の主な原因は?
妊娠していない場合、生理はだいたい28日周期で繰り返されます。子宮から子宮内膜が剥がれ、血液と一緒に体の外に排泄されるのが生理の仕組み。
そして、生理痛の原因はいくつかありますが、子宮内膜を剥がすときにでるホルモンが過剰な場合や、冷えにより血行が悪くなってしまった場合、ストレスにより血管が収縮して血行が悪くなった場合、子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患がある場合などもひどくなりやすいと考えられます。
生理痛がつらい時のオススメ対処法
さっそく、対処法をお伝えします。
生理痛がつらい時には、生理痛に効果的と言われる“ツボを温める”のがオススメです。2つの方法をご紹介したいと思います。
(1)おヘソ周りを温める
おヘソの周りにはたくさんのツボが存在します。消化器系統から婦人科系統までさまざまです。手で温めてみて心地よく感じる部分を、服の上からカイロなどで温めてあげましょう。
(2)背中を温める
まっすぐ立って“気をつけ”の姿勢をしたとき、ヒジと同じ高さにあたる背骨の両脇に「腎兪(じんゆ)」というツボがあります。こちらは腰が重いときに温めてあげましょう。
また、生理中にむくみが気になる方にもオススメのツボなので、服の上からカイロなどで温めてあげましょう。
生理痛があまりにもつらかったり、いつもと痛みや重さが違う場合は、婦人科系疾患の可能性もあります。我慢せずに早めに婦人科を受診しましょうね。
Sep 12 2017
薬剤師・大久保 愛