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漢方薬は苦い、まずい? 味でわかる漢方薬の特徴とは

漢方薬は苦い、まずい? 味でわかる漢方薬の特徴とは

漢方薬」というと、味が苦手で飲みにくいと思っている方が多いと思います。
“良薬口に苦し”という言葉もあるように、じつは漢方薬の味と効能には深い関係があります。

例えば、胃炎の時や便秘の時などに漢方薬を飲んだことのある人は、漢方薬のイメージが“苦い”となっているのではないでしょうか。これは、炎症などの熱を冷ましたり排泄を促したりする効能を持つ漢方薬の中には、“苦い”という特徴を持つものが含まれているからです。

今回は、薬剤師である筆者が、味覚という観点から漢方薬を解説します。

“苦味”のある漢方薬の特徴

“苦味”のある漢方薬の特徴

苦味がある漢方薬には、熱を冷ましたり、排泄を促す働きがあるとされています。
例を挙げると、漢方薬の原料となる生薬の中で「大黄(ダイオウ)」と「黄連(オウレン)」は苦味が強いとされます。ですから、それらを含む漢方薬を飲んだ時は、苦味を感じるケースが多いと思います。
さらに生薬には、“苦味健胃” という消化を助ける作用もあります。胃薬などを飲んで苦味を感じるのは、苦味健胃薬である「黄柏(オウバク)」などの影響であることが多いです。

“甘味”のある漢方薬の特徴

“甘味”のある漢方薬の特徴

甘味のある生薬には、生薬同士の相性を整える働きがあります。
代表的な生薬として「甘草(カンゾウ)」がありますが、多くの漢方薬の原料となっているのはそのためです。
その他にも、甘味のある生薬には、カラダに必要なものを補う“滋養”の作用があります。
例えば、「人参(ニンジン)」、「山薬(サンヤク)」、「黄耆(オウギ)」、「麦門冬(バクモンドウ)」などがあります。

“辛味”のある漢方薬の特徴

“辛味”のある漢方薬の特徴

漢方医学では、独特な癖のある味を辛味と表現します。
辛味には発汗作用があるとされ、気(き)や血(けつ)の巡りを改善する働きがあります。
辛味がある生薬の代表格としては、「桂皮(ケイヒ)」や「陳皮(チンピ)」、「紅花(コウカ)」などがあります。
それぞれ、桂枝はシナモン、陳皮はみかんの皮、紅花は花びらなので、においに特徴があることを想像しやすいのではないでしょうか。

“酸味”のある漢方薬の特徴

“酸味”のある漢方薬の特徴

酸味のある生薬には、汗や鼻水、下痢などの排泄を抑える働きがあるとされています。
例えば、酸味のある「五味子(ゴミシ)」を含む漢方薬には、「小青竜湯(ショウセイリュウトウ)」や「清肺湯(セイハイトウ)」が挙げられます。
また、酸味には緊張を和らげる働きもあります。代表的なものに、「酸棗仁(サンソウニン)」がありますが、特徴として緊張を和らげ不眠の改善を促すとされています。
その他、筋肉のひきつれの改善に効果のある「芍薬(シャクヤク)」も酸味を持つ生薬のひとつです。


いかがでしたか?
漢方薬の効果・効能を“味覚”の観点から見てみるのも興味深いですよね。
自身に合った薬であれば、苦い・まずいなどと躊躇せず、今回解説した味にも気をつけて試してみてくださいね。

こちらも参考に!

生薬辞典
https://www.kampo-view.com/jiten/

漢方を知ろう
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